検索窓
今日:48 hit、昨日:2 hit、合計:131,460 hit

44話(過去編) ページ45

ランク戦ブース


「おい。」

後ろから声をかけられる


『はい?』


「白鷺まゆか?」


『そうですけど………どちら様でしょうか?』


「俺は風間蒼也。B級隊員だ。」


『あ、初めまして。えっと……私のことご存知なんですか?』


「ああ。色々と知っている。」


『あー……あんまりいい話は聞いてないですよね……』

苦笑いするまゆ


「俺は人の言うことより、自分の目で見た事実を信用する。」


『!?………それは、ありがとうございます?』


「フッ、なぜ礼を言うんだ。」


風間は微笑む


「お前に話がある。少し場所を変えよう。」



二人は食堂へと移動する









『あの、お話というのは?』


「単刀直入に言う。正隊員になったら、俺の作る部隊に入れ。」


『え………私がですか!?』


「ああ。」


『どうして……私なんですか?』


「俺の部隊にはお前が必要だ。」


『………っ!り、理由がわかりません!私を誘うなら、他にもっと……公平とか陽介とか……』


「お前は自己評価が低すぎる。」


『え……………』


「ランク戦や合同訓練で戦い方を見ていた。今の自分の能力をよく把握し、頭を使って戦っている。お前のサイドエフェクトは、俺が作る部隊には必要だ。」


『………でも』


「確かに出水や米屋は強いしセンスもある。だが、自分を人と比べ過ぎるな。白鷺には白鷺の強みがあるし、強くなろうと人一倍努力している。お前は、自分が思っているよりずっと強い。」


『……………っ!』


ボーダーに入ってずっと

公平や陽介と比べられてきた

その環境に慣れていたんだ

でも心の中では

ずっと誰かに認めて欲しかった


この人は私を必要としてくれた

ずっと欲しかった言葉を言ってくれた

私は……この人について行きたい……


思わず泣きそうになるまゆ


「もう一度言う。白鷺、俺の作る部隊に入れ。」


『…………はい!よろしくお願いします!』

笑顔で返事をするまゆ


それを見た風間も表情が柔らかくなる


「早く正隊員になれ。待っている。」









ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


風間さん
まゆちゃんのこと
いつから好きだったんでしょうね?

45話→←43話(過去編)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
188人がお気に入り
設定タグ:ワールドトリガー , 風間蒼也   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:KOMA | 作成日時:2021年5月1日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。