43話(過去編) ページ44
第一次大規模侵攻
その時に私は兄を失った
兄はボーダーではなく一般人で
その日は部活で外出していた
子供を助けようとしたところを
トリオンでに襲われた
子供は無事だったらしい
家族全員しばらくは受け入れられなかった
家族が泣いてる姿を見て思った
「自分がボーダーに入って家族を守る」
それから幼なじみ公平とボーダーに入った
陽介も一緒だった
公平も陽介も訓練生の時から注目されていた
私はトリオン量は多いけど
公平や陽介みたいな才能には恵まれなかった
公平と陽介と違ったところは
私には強化視力のサイドエフェクトがあった
でもそれも大した能力じゃない
どうせなら、迅さんみたいな皆の助けになるサイドエフェクトが欲しかった
公平とは同期で同じポジションで幼なじみ
比較されることも多かった
周囲から色んな声があった
「出水と比べたら弱い」
「大して役に立たないサイドエフェクト」
「宝の持ち腐れ」
でも私には落ち込む暇なんてなかった
家族と仲間を守るために
誰よりも努力するしかなかった
初めて白鷺を見たのはランク戦ブース
出水や米屋は入隊時から話題になっていた
二人と一緒にいる女について
陰口をたたくやつが多く
ウワサ程度にしか知らなかった
訓練には熱心に取り組み
ランク戦も積極的に参加していた
周囲のウワサでは
「出水と比べたら弱い」
「大して役に立たないサイドエフェクト」
「宝の持ち腐れ」
そんなウワサの真相が知りたくて
白鷺の戦う姿を見に行った
ランク戦を見て思った
まだ荒削りだがセンスはある
接近戦が苦手なことを自覚し
自身のトリオン量の多さから
ポジションはシューターを選択
自分のサイドエフェクト上手く利用し
的確な判断で戦っていた
ランク戦のブースには毎日顔を出し
日々訓練を怠らない姿を見て
気付いたら声をかけていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想しばらく続きます
すみません
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作者名：KOMA | 作成日時：2021年5月1日 1時
