A級3位風間隊の射手 (ページ43)

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42話ページ43

「ああ。好きだ。」

風間は出水の目を見てはっきりと答える

「そうっすか………安心しました。風間さんなら、まゆを任せられる。」

安心した、けれど、どこか寂しそうな表情で笑う出水

「こいつ……いい男二人に想われてんだから、とっとと起きろっつーの！」

いつもの調子で笑いながら言う出水

「じゃおれはそろそろ帰ります。風間さん、また本部で。」

「ああ、お疲れ。」

出水がドアを開ける瞬間

「出水………ありがとう。」

「！……いえ！」

ドアがパタリと閉まる

二人きりになった病室

風間は近くの椅子に腰掛ける

目の前には酸素や点滴など、複数の管に繋がれたまゆの姿が

手や顔にも擦り傷があり、所々ガーゼで保護されている

見た目の痛々しさに反して、寝顔は穏やかで安心して眠っているような様子

風間はまゆの白い手をとり
ぎゅっと手を握りしめる

「お前と初めて会ったのは、ランク戦ブースだったな。センスがあるのに、お前はどこか自信がなさそうで……」

風間はまゆと出会った頃を思い出していた

それと同時に、眠っているまゆも

脳内で昔の思い出が走馬灯のように巡っていた

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短いですが
キリが良いので