A級3位風間隊の射手 (ページ41)

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40話ページ41

辺りは瓦礫が散乱し足場は不安定になっている

『トリオン体には換装できない………ここから本部に戻るしかないな。戻ったら風間隊長に謝らないと………』

まゆは本部に向かって歩き始める

そこに門が発生

『え………』

一体のモールモッドが現れる

『(………逃げるしかない…………！)』

まゆはモールモッドから離れるため走り始める
が、生身であるためすぐに追いつかれてしまう

『(……ダメだ！逃げ切れない………！)』

モールモッドはまゆに向かって攻撃する

『………くっ………！』

間一髪、直撃は避ける

が、腹部に切り傷を負い血が滲み出す

『はぁ………はぁ………』

それでも逃げ続けるまゆ

『………あっ………！』

ドサッ

瓦礫に躓き転倒してしまう

後ろを振り向くと近づいてくるモールモッド

まゆは振り向き唇を噛みしめる

『(ああ……風間隊長の言うことを聞かなかったから…………)』

走馬灯のようにボーダーでの思い出が巡る

『(楽しいこと、辛いこと、たくさんあったけど全部大事な思い出だ………………)』

最後に思い出す大好きな人

『(……最後に、一度だけ……会いたかったな……)………風間……隊長………』

ぎゅっと目をつぶり衝撃を待つ

ガンッ

想像していた衝撃が感じられず

そっと目を開けると

黒髪に鋭さを持つ紅い眼光

しかし表情は切なく、今にも泣きそうな表情

私が最後に…………会いたかった人

『か、かざ……ま……たい……ちょう……？』

「白鷺、大丈夫か！？」

まゆの体を横抱きにし、安全な場所へと避難する風間

『な、なんで…………』

「………呼ぶ声が聞こえた。」

『…………え？』

「お前が、俺を呼ぶ声が聞こえたんだ。」

『あ………っ！』

安心感からか、自然と涙が溢れてくる

「もう大丈夫だ。よく、頑張った。」

『………ありがとう、ございます……』

優しい表情で微笑む風間

『て……てきは……？』

「歌川と菊地原が対応している。任せれば大丈夫だ。」

「そっ……か……良かった……」

まゆは安心感と出血から、気を失ってしまう

「おい！白鷺！……くそっ！」

風間はまゆを大事に抱え
本部へと急ぐ

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甘い感じになったかな？
横抱き＝お姫様抱っこです