25話 ページ26
作戦室にて
「きくっちーのサイドエフェクトは、耳ってとこがいいんだよねー。聴覚情報は通信に乗せやすいし、解析もラクだし。なにより視覚の処理能力を食わないとこが…………」
ぶつぶつと話を続ける宇佐美
「宇佐美先輩、話を進めてください。」
訓練生の歌川が苦笑いで止める
『菊地原くんの聴覚情報を、通信を介して共有できる。隊員全員が菊地原くんの耳の恩恵を受けられるんだよ。』
「そうだ。知覚情報の8割を視覚のみに頼る、他の部隊よりはるかに有利だ。」
『菊地原くんのサイドエフェクトはほんとにすごいよ!』
「正隊員になったら、俺の作る部隊に来い。おまえの力が必要だ。」
その後、風間と歌川、宇佐美は飲み物を買いに一旦席を外すことに
部屋には菊地原とまゆだけが残る
「………俺のサイドエフェクトが、そんなに役に立つとは思えないんだけど。」
『………私もサイドエフェクト持ってるんだ。』
「………!?」
『菊地原くんと似ててね、私は目なの。強化視覚っていうんだ。ボーダー入るまでは気付かなかったし、何の役に立つんだって思ってた。』
「俺と一緒………」
『周りからは地味だとか、大したことないとか、色々言われたなー。』
思い出し笑いながら話すまゆ
『でも風間さんが声をかけてくれたんだ。今日の菊地原くんみたいに、チームに必要だって言ってくれた。それがすごく嬉しくて………この人に付いて行こうって思ったの。』
「そうなんだね。」
『だから菊地原くんも一緒のチームになれたら嬉しいな!』
ニッコリ笑うまゆ
綺麗な笑顔に思わず下を向く菊地原
回想終了
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風間とまゆの出会いも
いずれ書かないとですね…………
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作者名:KOMA | 作成日時:2021年5月1日 1時