14話 ページ15
風間隊が揃って作戦室へ戻ろうと
廊下を歩いて行く
「あんなのと引き分けちゃダメですよ。ぼくなら100回戦って100回勝てる。あんなパッとしないメガネ。」
菊地原がぶつぶつと文句を言い始める
『メガネ、じゃなくて三雲くん。何であんたはそんな偉そうなの……。』
「そうか?遅い弾で空間を埋めるとか、いい手だったと思うが……」
歌川が言えば
「あんなのトリオン無限ルールだからできたことでしょ。最後の大玉だって一回フルガードして、それから刺し返せばよかったんですよ。」
「そうだな。張り合ってカウンターを狙った俺の負けだ。」
フッと笑みを浮かべながら風間は言う
「もうしっかりしてくださいよ。風間さん。」
「おまえは何でそんなにえらそうなんだ…………」
歌川は呆れる
「(三雲には才能も怖さも感じなかったが……最後の一回だけは完全に読みを通された。それまでの20戦で、俺の動きが掴まれたということか…………)」
『「持たざる者が知恵と工夫でどこまでいけるか、この先が楽しみだな。」って考えてます?』
「!?」
考えていることを当てられ驚く風間
『当たりました?最後の一戦……いい読みでしたね。三雲くんといい、遊真くんといい……楽しみな後輩が増えましたね。』
「ああ。そうだな。」
目線が合い2人は微笑み合う
そこに菊地原が爆弾を落とす
「まゆさんも近界民と親しそうにしてるし。「可愛い」とか言われて照れてましたもんね。」
『え!?何で知って………………サイドエフェクトね……。』
「嫌でも聞こえたんですよ。」
『照れてない!いきなりだったから驚いただけよ!』
「どうなんだか。」
菊地原とまゆが言い合いを始める
すると風間が声をかける
「廊下でけんかするな。迷惑になる。俺は飲み物を買ってから行く。先に行ってくれ。」
風間は作戦室ではなく、自動販売機の方へ足を進める
「あーあ、まゆさんのせいで風間さん怒ってるよ。まゆさんも風間さんと一緒にジュース買ってきてよ。」
『何で私のせい!?ってか先輩をパシるわけ!?』
「まぁまぁ……俺と菊地原は先に戻ってますので、風間さんをお願いします。」
2人は作戦室へ向かっていく
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作者名:KOMA | 作成日時:2021年5月1日 1時