10話 ページ11
訓練場
2人は観覧席から下の様子を見ることに
『新人隊員たくさんいますね!』
「ああ、そうだな。」
『今回もいきなり実戦形式なんですね。』
「手っ取り早く実力が見れるからな。」
『木虎ちゃんや駿くんを思い出します。』
「最初から実力がある者もいる。今年はどうかな。」
すると下から歓声が上がる
[記録、58秒]
『今の男の子が今までで1番ですね。』
「1分切ったか。まぁまぁだな。」
『次の子が始まりますよ。……え!?ち、小さい……小学生みたいですね。』
「………………。」
風間は何も答えず白髪の少年をじっと見つめる
[始め!]
一瞬だった
大型ネイバーが真っ二つになっており
[記録0.6秒]
その場にいた全員が目を見開いた
同じC級隊員に催促され、もう一度行うも
タイムを縮めて記録を更新してしまう
『あの子、すごいですね。あれが………』
「あれが迅の後輩。なるほど、なかなか使えそうなやつだ。」
『戦闘慣れしてますね。何かこう……戦渦をくぐり抜けてきたような……上手く言えないですけど。』
「戦闘経験は豊富だろうな。」
『(近界人だけど、少しお話してみたい……かも。)』
心の中でまゆは思った
白髪の少年をじっと見ていると
下から声が聞こえる
『え!?風間隊長いつのまに!?』
「なるほどな。訓練室を1つ貸せ嵐山。迅の後輩とやらの実力を確かめたい。」
いつの間にか風間が下に降りており、嵐山と空閑の前に立っている
空閑はまだ訓練生であるため、嵐山は模擬戦を止めようとするが
「俺は別にやってもいいよ。」
空閑は挑戦的な笑みで返す
しかし風間が指名したのは空閑ではなく
「違うそいつじゃない。俺が確かめたいのはお前だ、三雲修。」
その場にいた全員が驚く中
風間は続ける
「こいつは正隊員だろ。俺と模擬戦する分には何の問題もない。」
「訓練室に入れ三雲。お前の実力を見せてみろ。」
三雲は悩んだ末に
「受けますやりましょう模擬戦。」
周囲がざわつく
「はいはい。終わった人はラウンジで休憩しよう。」
機転を利かした時枝がC級隊員たちをラウンジへと促す
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作者名:KOMA | 作成日時:2021年5月1日 1時