☆ ページ12
Mside
「い、今はやめてくれ…俺は切り替えが下手だ。」
翔は首を横に振る。
何があっても「モデル櫻井翔」を貫こうとする姿勢には常に感心する。
そういう所が彼の良さの一つだ。
翔はそう言って、颯爽と会場に戻って行った。
「お待たせしました。サイン会と握手会、再開しましょう。」
彼はアイドルのように人気だ。
認知度も高くなっている。
しかし、彼は人混みが苦手というか、人酔いしやすいタイプの人間で、顔面蒼白になりながら、頑張って握手を交わしている。
「櫻井さん、大丈夫ですかね？」
周りのスタッフが心配している。
そろそろ、ストップだろうな。
我らの帝王様も流石に限界がある。
一通り握手をさせて今回は終了となった。
ヘロヘロの翔。
無茶ばかりして…。
「お疲れ様です、櫻井さん。」
「…ん、ありがと、松本。」
炭酸のドリンクを渡すと凄い勢いで飲み干していく翔。その姿は大学生って感じ。
「貴方の顔を見たら、途中で止めようと思いましたよ。」
「俺のファンを悲しませる訳にはいかない。」
翔のファンに対する想いというか、執念は大学生モデルと言えどもプロだ。
「流石です。そういえば、今回も売れ行き上々だそうですよ。前回の写真集の二倍、いや、三倍も増刷されるそうです。やはり、男性ファンも増えたお陰ですね。」
前回ですら、凄い売れ行きだったのに、その記録を更新するとは流石だ。ある意味、その人気が帝王様たる所以かもしれない。
「嬉しい事だ。でも、安心しろ。俺はお前しか見てない。」
「嫉妬なんかしてませんよ？」
「どうせ、口だけだ。お前の事だから、嫉妬してるさ。さっきは逃げたが、家で襲えばいい。今日は疲れたが、お前に構うのは悪くないと思ってる。」
ツンデレか？
いつ、そんなの覚えた？
まぁいいや。
彼の言う通り、襲ってやる。
「ただ、仕事に影響を与えない程度にしてくれよ。」
「さぁ、どうでしょうね？」
「クズめ。」
「本当は嬉しいくせに。」
「…松本、それ以上、俺をバカにすると酷い目に遭うと思っておけよ。」
「それは最悪ですね。でも、翔とラブラブ出来るなら、いいですけど？」
「…っ、腹立つ奴だな。」
腕を組みイライラした表情を浮かべている翔を見て帝王様の人間味を感じて、少しだけ嬉しかった。
「もう握手会は懲り懲りだ。」
「ファンが増えると嬉しいくせに？」
ムッとして頬を膨らませる翔を見て可愛いと思ったのは秘密だ。
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山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんは潤くんを信頼してますね( ^ω^ )相葉くんとの過去ももう少し掘り下げていけたら、いいと思っておりますので、今後の展開も宜しくお願いします！！ (2018年2月4日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤さんが俺以外の人を好きになる可能性はゼロに近そうだしなんて言ってみたぁぁい(≧∇≦)相葉さんの登場で潤くんが揺れてるようにみえてしまう展開もハラハラするかも！？ (2018年2月4日 21時) (レス) id: 2665909202 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます！翔くんに少しばかり手を焼いている潤くんは新鮮かもしれませんね！楽しく拝読なんて褒め言葉、嬉しいです！！二人の愛は多分…揺るぎません！これからも作品を宜しくお願いします！ (2018年2月2日 0時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 潤くんが主導権を握っているようで実は振り回されてるお話しは、とても新鮮で、楽しく拝読しております(*´ｰ`*)ライバル登場にもめげす、二人の愛を貫いてほしいな((＊´艸`)) (2018年2月1日 22時) (レス) id: 6b973c95b5 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - 姫櫻さん» いえいえ、ありがとうございます！遂にリーダー登場です！愛されまくる翔くんという事で、これから、どうなるかお楽しみに(o^^o) (2018年1月18日 9時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年12月29日 21時
