小さな変化 ページ12
最近Aは沖田がコッソリ持ち出した?土方の発句集をチェックすることが日課となっていた。
「………ほんといろいろいつもとおりだな〜」
「Aちゃんそれ本人にいってあげなよ」
「嫌ですよ、てゆーかバレた時点で殺されそう…沖田さんが言えばどうですか?」
「僕めんどくさいの嫌だから」
「あっそうですか」
「でも君とこうして過ごすのは嫌いじゃないよ」
その声はとても小さなものでAには聞こえなかった。
***
一応隊士なので稽古を受けていた。
「おいおい、また関口が勝ったぞ」
「あいつに勝てるのは幹部くらいだろ」
Aは関口と名乗っていた。
下の名は言っていない。
誰が手合わせしてもAに勝てる平隊士はいなかった。
「なあ関口、お前稽古しなくてもいいんじゃないか?」
一人がAに言ってきた。
Aが口をひらくまえに近くにいた斎藤がいった。
「今の自分に満足せず、己の剣を極めることは大切だ。いくら強くても努力は続ける事だ」
はい、と返事し、隊士は気まずそうにその場を離れた。
Aも何となく誤った。
「すみません」
「いい、お前が謝ることじゃない。それに俺はお前の努力を評価している。それより何か困っていないか?」
「困って?」
「い、いや…その。お前は…お、女だろう?」
(ああ、そういうことか)
「はい、千鶴ちゃんにうまくしてもらえて。心配してくれてありがとうございます」
「いや…お前は元がいいから」
(斎藤がお世辞を…珍しい)
「ありがとうございます」
Aはニッコリ笑った。
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ユズリハ(プロフ) - 秋音さん» 感激です!ありがとうございます!!(´▽`) (2014年4月29日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
秋音(プロフ) - かなり好きです。ユズリハさんの物語(>_<) (2014年4月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 0007a19f97 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 闇夜さん» はーい(。・∀・。)ノ分かりました~ (2013年9月9日 23時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - 斎藤さん土方さんあたりがいいです! (2013年9月9日 18時) (レス) id: 7a9e51cd70 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 歩軌さん» ありがとうございます(*´ω`*)まだまだ未熟ですが精一杯頑張ります!! (2013年9月3日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユズリハ | 作成日時:2013年9月2日 21時