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本当の贈り物 ページ11

ある日、Aは一人の少女の存在を知った。

千鶴曰くお千ちゃん。

時たま千鶴は千と会っていた。

そして今回はAも一緒に。

案内役は原田だった。

着いた所は茶屋。

「初めましてAちゃん!!千です」

「初めまして、Aです。よろしくね」

「こちらこそ」

そんな軽い挨拶をし、三人は団子を頼み、他愛のない話沢山をした。

Aはあまり『友達』というものを持っていなかった。

あの人に拾われずっとあの人に尽くし、知り合いと言われれば同じあの人に仕えていた使用人と、数人だった。

だからとても楽しかった。

「今日はありがとう、とても楽しかった」

そうAが微笑むと千は嬉しそうに。

「私もよ、また一緒に来ましょ!!ね、千鶴ちゃん」

「うん」

そうしてAは原田の所に戻った。

千鶴は少し父親の聞き込みをしていた。

「原田さん、今日はありがとうございました」

「おう、楽しかったか?」

「ええ、とても。私あまり『友達』っていえる人がいなくて、今日は本当に楽しかったです」

「そうか、なら良かったよ。……俺はな、正直嬉しいんだ」

「嬉しい?」

「新選組の秘密を知ってもここでいて、隊士として、優れた剣客としていてくれてな」

Aは胸が熱くなった。

初めて感じる、感情。

新選組に入って本当に沢山の感情を知った。

それはきっとAへのあの方からの贈り物。

(『婿探し』を除いてね…)

「私も、この新選組に居れて嬉しいです!!」

そう言うと原田は嬉しそうに笑い、戻った千鶴と三人で帰った。

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ユズリハ(プロフ) - 秋音さん» 感激です!ありがとうございます!!(´▽`) (2014年4月29日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
秋音(プロフ) - かなり好きです。ユズリハさんの物語(>_<) (2014年4月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 0007a19f97 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 闇夜さん» はーい(。・∀・。)ノ分かりました~ (2013年9月9日 23時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - 斎藤さん土方さんあたりがいいです! (2013年9月9日 18時) (レス) id: 7a9e51cd70 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 歩軌さん» ありがとうございます(*´ω`*)まだまだ未熟ですが精一杯頑張ります!! (2013年9月3日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズリハ | 作成日時:2013年9月2日 21時

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