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羞恥心を捨て婿探しに ページ2

数日前。

旦那様に呼ばれた。

「なんでしょうか?」

「おお、A夜遅くすまない」

旦那様は昔幼いときに吉原に売られたAをたまたま見つけて買い取り、親同然で育ててくれたお方だった。

「お前は今年で二十歳だ。お前を育ててもう十二年たつ。私はすっかり老いて七十だ。しかし、今でも松平公のお側におる」

そう、旦那様は松平容保に仕えていた。

「妻は早くに亡くし、お前と三人でいる時間は少なかった。だがお前は妻が亡くなってもよう私に仕えてくれた。まるで子供の出来ない私達の娘のように」

Aは首を振った。

「いいえ、私は幼く何も出来ませんでした。こんな私を引き取り娘として扱ってくださった旦那様には感謝しております」

「私は先が短い。お前を嫁にだすのが一番良いがお前には自分で相手を決めてもらいたい。幸いお前は刀を持てる。そこでだ、お前に新選組に入ってもらいたい」

「……………は?」

縁談を予想していたAはポカンとする。

「し、新選組って男の集団ですよ!?私が女として入れません!!」

「勿論お前には男のふりをしてもらう。大丈夫、松平公には話は通している。まあ頑張りなさい」

画して、A婿探しに新選組へ。

***

(死んでもこんな恥ずかしい事は言えない。でも旦那様には逆らえない!!)

羞恥心をすていざ新選組へ。

「お前には男のふりをしてもらう」

(この人が土方副長。ほんとに噂通りの鬼の副長ね)

「まあまあトシ、本人も了承済だ。ここは仲良くしようじゃないか」

(このおっとりしたのが近藤さんね)

「しかし、隊規はきっちり守っていただきます」

(このある意味敵に回してはいけないのが山南さんね)

Aは相手の性格を頭に叩き込んだ。

自分が女だというのは幹部のみ伝わっている。

建前では優れた剣術を持つのでそこを伸ばしてほいしと松平公に伝えて頂いた。

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ユズリハ(プロフ) - 秋音さん» 感激です!ありがとうございます!!(´▽`) (2014年4月29日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
秋音(プロフ) - かなり好きです。ユズリハさんの物語(>_<) (2014年4月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 0007a19f97 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 闇夜さん» はーい(。・∀・。)ノ分かりました~ (2013年9月9日 23時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - 斎藤さん土方さんあたりがいいです! (2013年9月9日 18時) (レス) id: 7a9e51cd70 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 歩軌さん» ありがとうございます(*´ω`*)まだまだ未熟ですが精一杯頑張ります!! (2013年9月3日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズリハ | 作成日時:2013年9月2日 21時

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