序章 ページ1
季節は春。
桜の舞い散る京の都。
その日新選組は幹部と千鶴を召集していた。
「あ、あの、私もここにいて良いのでしょうか?」
千鶴は何となく困った。
その場には近藤、土方、山南、沖田、斎藤、原田、藤堂、永倉、山崎、井上がいた。
(凄く緊張する…)
話を切り出したのは近藤だった。
「ああ、雪村君にも聞いておいてもらいたい。実は今日から新しい隊士が入隊する。ただ、その隊士はA、女性だ」
その場の誰もが驚いた。
土方、山南を除いて。
「これは上からの命令だ。女と言うことは内密で千鶴と同じような状況に置く。てめえら、絶対言うんじゃねえぞ」
土方が釘をさす。
「そこで、雪村君にそのAさんの面倒を見てもらおうということです。同性の方が良いと思いまして」
「は、はい。でも私が女ということはAさんには?」
「伝えません。相手は女性と言えど幕府関係者です、バレては部が悪い」
「分かりました」
「しかし、上は何を考えているのか」
近藤の疑問は全員の心中にあった。
***
Aは身長は千鶴よりは少し上で袴姿だった。
「初めましてAと申します」
Aはペコリと頭を下げた。
「皆様の事は存じ上げております。私は隊士としてここへ参りました。幕府関係者ではありますがどなたとも同じ扱いで構いません」
「ああ、そのつもりだ。たとえあんたが俺たちより上であろうとここでいる限り俺たちの下でいてもらう」
「はい、勿論です」
Aはニコッと笑った。
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ユズリハ(プロフ) - 秋音さん» 感激です!ありがとうございます!!(´▽`) (2014年4月29日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
秋音(プロフ) - かなり好きです。ユズリハさんの物語(>_<) (2014年4月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 0007a19f97 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 闇夜さん» はーい(。・∀・。)ノ分かりました~ (2013年9月9日 23時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜 - 斎藤さん土方さんあたりがいいです! (2013年9月9日 18時) (レス) id: 7a9e51cd70 (このIDを非表示/違反報告)
ユズリハ(プロフ) - 歩軌さん» ありがとうございます(*´ω`*)まだまだ未熟ですが精一杯頑張ります!! (2013年9月3日 21時) (レス) id: ed19eaabc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユズリハ | 作成日時:2013年9月2日 21時