5 ページ5
〜A〜
なんて強がってみたものの、そもそもアパート自体がなかった
大きな木が建っている
樹齢何百年とからしい
とても奇妙なことに雪が降る日にだけ桜が咲くらしい
しかもこの木を傷つけたり切ろうとすると、災難が降りかかる
これが
雪と災い
似ている点はある
ここは“私がいない世界”だから私に関わる物はない
だとしたらこの木は偶然たまたまこの世界に存在しているだけ
どうしよう
お金なんて1円もないからどこにも泊まれないし
承太郎さんに頼もう
さすがに呆れられるかも
あんなに大見得を切ったのにすぐに頼るなんて
せめて必要最低限な物くらいは手元にあって欲しかった
承太郎さんは不器用な優しさの持ち主だから何だかんだ困ってる人は見捨てたりはしない
杜王グランドホテルに向かう途中、家に帰ったはずの吉良さんがいた
吉良｢やぁ。今帰りかい？」
｢は、はい。あの？」
吉良さんは私の手を掴んで離してくれない
吉良｢さっきの男は君の彼氏かな」
さっき？
｢………………っ////」
承太郎さんに抱き着いてたとこ見られてたんだ
あぁもうやだ
恥ずかしい
｢あの人はその…知り……合いで」
吉良｢本当に？」
｢ほん、とです」
どうしてそんなこと
承太郎さんは本当に頼りになる存在で、だから嘘じゃない
なのにちょっぴり罪悪感みたいなのがあるのは何でだろ
吉良｢ところで家はどこかな。送るよ」
｢((ｷﾞｸ
あの…その……」
吉良さんにじっと見つめられるとどんな嘘も見抜かれそうになる
目を逸らそうとするもそれすら出来ない
観念して家がないことを話した
そういえば吉良さんも私と同じで
なんで仕事して、それに家まであるなんて
いつからここにいるんだろ
1人で心細くなかったのかな
私なら耐えられないかも
吉良｢それならわたしの家に来てはどうかな」
｢そんな迷惑じゃ……」
吉良｢構いませんよ。そんなことより女性が1人で出歩くなんて危ないですから。さ、行きましょう」
危ない……か
そういえば帰る際に承太郎さんが杜王町には殺人鬼がいるって言ってたな
平然とこの平和な杜王町に溶け込んでいる
私の世界にそんなのいないからちょっと怖いな
無意識のうちに吉良さんの手を強く握っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆ(プロフ) - ありがとうございます！その展開は考えてなかったです！！chiotea様のアドバイスは続編のパート2のほうでぜひ書かせていただきます！！ (2020年10月1日 21時) (
レス) id: 1db8013159 (このIDを非表示/違反報告)
chiotea(プロフ) - 初めまして最近、ジョジョにはまりまして全話拝見しました。バットエンドorハッピーエンドルートで吉良さんの思惑通り子供が出来てしまう展開も有りだと思います。 (2020年10月1日 21時) (レス) id: 381eff7af5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ジョジョ好きさん» コメント気付かなくてごめんなさい！！！(>_<)続編を書くつもりなのでそっちのほうで ジョジョ好きさんの案を使わさせてもらいます！！ (2018年7月7日 9時) (レス) id: 081479619d (このIDを非表示/違反報告)
ジョジョ好き - ただの提案なんですが...ストーリーの中に温泉旅行等も交えてくれるとすごい嬉しいです！ちょいエロも混ぜてみては？ (2018年7月4日 19時) (レス) id: 9a2040dc04 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ジョジョ好きさん» ありがとうございます！！ただこの先のストーリーをどうするか考え中なので更新遅くなるかもです(汗) (2018年7月3日 23時) (レス) id: a713316fd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ
| 作成日時：2018年7月2日 0時
