4人のスタンド使いに惚れられた女の子 【吉良吉影編】

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〜A〜



吉良さんは私を覚えていた


それはつまりここは私がいた杜王町



承太郎さん達が私を覚えていないのは新手のスタンドのせいと考えるのが妥当かな




公園を出て少し晴れた心で家路を急いでいると




承太郎｢君はさっきの」


｢じょ…たろうさん」


私のことがわからないのであれば早めに立ち去ったほうがいいよね


軽く会釈をして通りすぎようとすると承太郎さんに呼び止められた



承太郎｢ちょっと待て。君は何者だ。なぜ俺の名前を知っている」


｢そ…れは」


承太郎｢スタンド使いか」


｢いえ。違います。けど……」



承太郎さんが、みんなが私を覚えていないことが悲しくて意志に関係なく涙が出てきた



私は杜王町に来てみんなに優しくしてもらって、だから大好きな人達の記憶に私がいないことが身勝手ながらに嫌だ




泣き止もうとすればするほど涙はどんどん溢れてくる








いつもの承太郎さんなら抱きしめて慰めてくれる


そんな都合のいいことを期待してしまう


やっぱり私は自分勝手だな



すると、大きな手が私を抱き寄せた




承太郎｢俺は女が泣くのは嫌なんだよ」


｢じょうた……思い出して…」


承太郎「悪いが俺はお前を知らない。だから教えてくれ。俺に、お前のことを」









〜吉良〜



なぜこのわたしが1人の女のためにこんなに走り回らなければならない！


途中何度もわたし好みの手をした女性がいたのに興味が湧かないなんて


それほどまでに魅力的だった


吉良｢いた」



今ホッとしたのか？このわたしが



あんな小娘ごときに？




吉良｢Aさ……」



誰だあのデカい男




Aさんを泣かせているのか


驚いたのはそのあとすぐ


大男が華奢なAさんを抱きしめた




あの2人付き合っているのか？


殺しを早まらなくて正解だったな




余計な時間を潰した




吉良｢……」


爪が伸びる


衝動が抑えられない


だが殺したいのはあの子ではなく男の方だ





嫉妬……しているのか



あの子がわたし以外の男と一緒にいるだけで





女性｢あーもうホント最悪っ！この私にこんなダサいブレスレット送るなんて」


女性2｢あんた来週誕生日でしょ？最後にプレゼント貰って別れたら(笑)」


女性｢そうねぇ。いくら金があってもセンスがないんじゃあね(笑)」


醜いな


わたしの元に来れば清い心で付き合える



あの子のことを忘れるために女の後をつけ“彼女”と付き合うようになった

4→←2

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