先輩の彼女になれますか？ (ページ3)

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ガラガラっ

「先輩ーっ、こんにちは」

私が勢いよく部室のドアを開けると、
見学に来た時には居なかった
他の部員さんがいて、こっちを見ると
パッと顔が明るくなった…

岸「君がAちゃん！えーとっ可愛い子が入ってくれて本当に嬉しいよーっ。俺は岸優太です！ニコッ」

平野「これからよろしく、俺は平野紫耀だよ。」

岩橋「なになにー、後ろにイケメンがいるね？君も新入部員？…あ、岩橋玄樹だよー」

「横山Aですっ、彼は同じクラスの…」

廉「永瀬廉って言います、よろしくお願いします」

岸「あー、よろしくよろしく！楽しくなって来たなぁ！！」

平野「そうだなぁ、とりあえず今日は…」

岸「あ、紫耀俺パスっ！今日用事あるから先帰るわ！」

平野「はぁ？」

岩橋「俺も～っ、」

じゃっ！と言い残して2人が教室から出て行く

廉「あのー、なら俺も今日は帰りますわ。明日からよろしくお願いしまーす」

「え？廉くんもっ？」

廉「じゃあな、A」

ガラガラっ…

平野「まったくーあいつら、」

そう言いながら、手元に持っていた本を広げて読み始める。

私は先輩の横顔があまりに綺麗で、
こんな近くで見れる事が嬉しくてたまらない。

「好きです。」

平野「へ？…」

「あっ、」

つい、我慢出来ずに心の声を漏らしてしまった

平野「なーに言ってんだよ。」

先輩は本を閉じて、私の方に身体ごと向ける

「嘘じゃないですっ。…」

平野「そっか、…ありがと。」

「先輩っ？」

平野「でも、俺好きな人いるんだよねっ」

「……………。」

知らなかった…

というか、考えてもなかった

先輩に好きな人がいるなんて…

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「はぁーーーーーーーー」

海人「Aなんだよ、そんな大きなため息なんて」

「海人ぉ、海人はさぁ。好きなことかいないの？」

海人「な、なんだよ急に。」

「いいじゃん、教えてよ」

海人「……いるよ。」

「……えーーー、海人にすら好きな人がいたんだ…知らなかったーっ！」

海人「なんだよその反応はっ！」

「で、誰なのー？私の知ってる人？」

海人「言うわけないでしょー」

「えー、けちーっ」

髙橋海人は私の幼稚園からの幼馴染。
お家が隣ということもあってお互いの家をよく行き来している。

今日はお母さんが帰り遅くなるからって、
海人がシチューのおすそ分けを持って
うちに来てくれていた。

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