先輩の彼女になれますか？ (ページ14)

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先輩…

海人とキスしたなんて言ったら

私のこと嫌いになるかな…

平野「…嘘つくの…下手すぎ、」

先輩は私の頬を優しく手で包み込むと、

親指で私の唇をゆっくりなぞる。

平野「キスでも、された？」

「…され…ました、」

平野「…隙、見せすぎ。」

「ごめんなさい、…」

平野「ほら、…今も、」

チュッ… チュ、…

私の顎をくいっと持ち上げ、

この前とは違う…

深く…甘いキス

「んっ、せん、ぱい…、」

平野「…っ、A…その顔、ずるい」

ギュッ

平野「帰したくなくなる…、」

「…か、えりたくない…です、」

平野「…っ、あーー…可愛い、」

「なに言ってるんですかぁ、」

平野「俺も、Aみたいに素直に言おうと思ってさ、」

「…先輩は、世界でいちばーんかっこいいです、」

平野「…っどこが1番、？」

「えっと、…それはー…全部。」

平野「なんだよそれ、」

「と、とにかく…私は世界で1番幸せなんですっ」

平野「…俺も。 ……そろそろ帰らないとか、」

「そうですね、」

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次の日

母「Aーっ、起きなさい、」

「んー、今日土曜じゃん…まだ寝させ…」

母「海人くんとこのお母さん、倒れたって」

「え、…」

一瞬にして眠気が覚める

母「病院に旦那さんが行ってるみたいだけど…お母さんも病院に行くことになったから、Aは海人くんの所にいてあげなさいね、」

「まっ、…待って、なんで私が海人のところ？、」

母「…海人くんの気持ち考えたら分かるでしょ？今は不安だし、寂しいだろうから…ちゃんと支えてあげなさいよ、わかった？」

「えっ…うん、…わかった、」

母「じゃあ、行ってくるからねっ、」

お母さんがバタバタとしている…

顔には余裕がなさそうで、

状況の深刻さが感じとれる

お母さんに言われた通り

今は海人のそばにいてあげよう…

…きっと先輩もわかってくれる…

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ガチャ

いつものように海人の家に入り

2階にある海人の部屋へ向かう

コンコンっ、

「海人ーっ、…いる？」

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