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百さんの色は赤に白少なめで出来るし、千さんは緑に白。先輩は茶色と白。
棗さんは先輩と同じだし、亥清くんは緑と水色。
狗丸さんは茶色に赤、御堂さんが茶色。
考えるだけで楽しい。
でも企画はこれがメインじゃないけど。
みんなでワイワイしながら食事して、ZOOLさんも来て、ちょっと綿あめの機械に目をやると、環くんが“ムズい!”って叫んでいた。
ああわかる。
コツがいるんだよね。
そっちに行こうとすると、天くんが環くんに“貸して”と言って、いとも簡単に大きい綿あめを作って見せてる。
『うわー、すごい・・・』
「すげえ、てんてん。あんがと!」
天くんから綿あめを受け取った環くんが、ものすごい笑顔になった。
良かった。
持ってきて。
ポンと後ろから肩を叩かれて後ろを向く。
「すげえな。大人気じゃん。」
『三月くん。』
「キャラクター綿あめってあるの知ってるか?やれそうだよな。」
『あ、やれるよ。簡単なのなら。』
三月くんと綿あめ機の所に行って、順番を待つ。
「凄い、ユキ!映える綿あめ!」
千さんが、赤と緑と茶色と白を使って綿あめ作ってるらしい。
つか、Re:vale色。
「どう?TRIGGERのも作ってあげようか?」
「自分でやります。」
千さんが天くんと話してる。
対抗心?みたいなのを感じる。
「OH、ワタシもIDOLiSH7色、欲しいです!」
「作って!ゆきりん!」
「作って!千さん!」
『わあ・・・』
千さんを囲んでる、ナギくんと環くんと陸くん。
嬉しそうに作っちゃうんだ、千さん。
思わず苦笑いした。
「結構7色って難しいな。どの色かが見えなくなっちゃうんだけど。」
千さんの言葉に、列から出て千さんの所へ行く。
ビニール手袋をして割り箸を持った。
『ちょっと貸してください。』
3種は終わってるから、小さな綿あめを4種作って、千さんが持ってる綿あめにくっつけた。
耳と鼻と目の部分。
おおー!と歓声が上がる。
他の場所にいた人たちが、なんだなんだと寄ってきた。
出来上がったのは、クマの形をした綿あめ。
「すげえじゃん、A!」
三月くんに褒められて照れる。
「・・・誰にでも特技ってあるんですね。」
『・・・一織くん、それ褒めてる?』
「でも食べるの、ちょっと可哀想になっちゃうね。」
陸くんが少しはにかむように笑う。
その横で一織くんが、そっと綿あめの写真を撮っているのに気づく。
なるほど。ツンデレ。
先輩の言葉を思い出して、ふっと笑みがこぼれた。
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作者名:miz | 作成日時:2020年11月19日 8時