ゴシップ 4 〜百side〜 ページ36
「オレ達は無視したり逆に利用したりするけど、Aは律儀なんだよね。考えてやってんのか天然なのか分かんないけど、世間に回る前に潰してる。」
Aが潰せなかったのは、大和との熱愛だけだなー･･･
A自身、大和の事、気に入ってるからなぁ･･･
そういう人の場合だけが、やっかい。
一「本気の人は？どうなるんですか？」
「ん？そりゃー、モモちゃんとユキで退治するだけですぞ？」
首を傾げて言うと、聞いた私がバカでした･･･、と一織。
三月もひきつりながら笑ってる。
「まあ、だから、オレとユキはネタに困ったら鉄板ですよって記者さんにも言われたしね。今回はボツか、面白記事になるんじゃない？」
一織が、あの･･･と言いにくそうに聞いてきた。
「二階堂さんもゴシップを気にしてました。噂でも聞きませんが、Aさんとの事でも撮られたんでしょうか？」
「大和さんが？」
「はい･･･。IDOLiSH７のイメージを揺るがすようなネタを自分が持ってたらどうする、と。」
「Aとの熱愛？でも実際違うじゃねえか。それに隠すって事は違う事だろ･･･」
大和、あっちでもこっちでも大変だな･･････
やっぱ千葉サロンについて悩んでんのか･･････。
「百さん、食べましょうか、ご飯。」
「お！食べる！噂の三月のご飯！」
「噂？」
手を洗って３人で食卓につく。
「ユキもAも褒めてた、三月のご飯！いただきます！」
「え。･･･口に合いますかね？」
「大丈夫ですよ。兄さんが作った料理は世界一ですから。」
思わず吹きそうになった。
「･･････一織、言ってて恥ずかしくない？」
「え？そうですか？百さんも、ユキさんやAさんに、仰ってるじゃないですか。」
「ユキとAはいいの！宇宙で1、2を争うから！オレ、姉ちゃんに、そんな恥ずかしい事言えない。」
「七瀬さんも九条さんに、言うと思いますよ。天にぃの料理は世界一だよ。とか。」
「ぎゃはは！言いそう〜！なんだー。じゃあ一織もブラコンなんじゃん。」
「なっ、ち、違います！」
へー。
顔赤くして否定してる。
あー。これは、Aの気持ち分かるかも。
ツンデレかー。
「三月お兄ちゃん、おかわり！」
「ぅえっ！？百さん！？」
「百さん！！」
「さすが調理師免許持ってるだけあんね！美味い！」
笑って言うと、三月がおかわりを持ってきてくれた。
テーブルにあった食事は、あっという間になくなって、３人で片づけをした。
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月16日 5時
