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ゴシップ 3 〜百side〜 ページ35

「あれ?雷?今、外光りませんでしたか?」

「おー、久しぶり。三月、ベランダに背中向けて近づいてみ。壁ドンしてあげる。」

言いながら三月を窓に引っ張る。

「壁ドン!?えっ、ちょ・・・。」

「今夜は帰さないぜ・・・。」

【こんなセリフ、Aにも言わない・・・・・・】

思わず笑いそうになりながら言うと、一織が焦る。
と同時に窓から連続でフラッシュがたかれた。

「これはカメラのフラッシュですか?」

「そうそう。もういいよ、三月。外見て、手ぇ振って。」

カーテンを開けると、三月がオレの言う通りに手を振る。

「・・・外に誰か居るんですか?こっちからは真っ暗で見えないけど・・・。手ぇ振ってっけど見えんのかな。」

「こっちが明るいから見えるよ。」

「光らなくなりましたね・・・。もしかして芸能記者・・・。」

「うん。Aが来ない理由だね。ユキなんかキレて、カーテン閉め切って1ヶ月過ごしてた。その後反動でカーテン全部捨てちゃってさ。」
「カーテンないんですか!?」

「いや、Aが、バカじゃないの!?って怒って新しいカーテンはユキの家にあるからって言うから、おかりんが慌ててすぐにつけたよ。抗議文送ってからは落ち着いたかな。」

思えば、あん時も分かってたからユキの家に自分の荷物としてカーテンを置いてたんだな。

「難しいよね。売れてない頃は、見て見て!もっとこっち見て!って願ってるけど、こういう風になっちゃうと、ありがたいっすなあ、とは、純粋に思えなくなってきちゃうかなあ・・・。Aがいるから余計にね。」

「そう言えば、Re:valeさんは記事を書かれる事が多いですね。ヤスさんを中心とした不仲説もそうですが。」

「うちは事務所が小さいからねー。ヤスは人付き合いをなるべく最小限にしてるからそれ位だけどさ。熱愛スキャンダルなんてユキは日常茶飯事だしオレもないわけじゃないし。Aもないわけじゃないしね。」

「A、あるんすか?」

「あるよ。でもAの事が本気で好きな人も利用しようとしてる人もさ、Aと熱愛とか噂にしようとしたりする、とするだろ?」

三月と一織が頷く。

「そしたら大体逆効果なんだよね。Aは自分に恋愛感情持ってる人が、そこまでいると思ってないから。噂になる位に仲良くしてすみませんって謝って、距離置くの。芸能界の人には当然のようにしてるな。そしたら大抵の人は諦める。めんどくさいから。本気の人だけ残る。結構見てきたよ。」

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作者名:miz | 作成日時:2019年5月16日 5時

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