ゴシップ 2 〜百side〜 ページ34
言わなきゃ分からないって分かってるけどさ。
【･･･休憩中でラビチャ出来たのか。むしろ出来てラッキーだったかも？】
「百くん着きましたけど･･･大丈夫ですか？」
「大丈夫！ちゃんとワガママ言ってごめんって謝るから！おかりん、迎えに来てくれてありがと！ユキとAに会ったら撮影頑張ってって伝えといて！！反省してるって事も！」
「あはは。はい。･･･あ、電話来てますよ。じゃあ、お疲れ様です。」
「本当だ。じゃあ、お疲れ様ー！」
おかりんに手を振ってスマホのディスプレイを見て、一瞬でウンザリした。
「･･･もしもーし！こっちから連絡するから、電話してくんなつったでしょ･･･。」
･･･「いや〜モモがね、例の件、どれ位進んでるのかと思って。いつ仕掛けるんだい？早くしないと色んな手元が狂っちゃうかも知れないよ？」
「例の件？分かってるよ。順調だ。もうすぐ仕掛ける。･･･約束通り、ユキさんだけは守ってくれよな。」
･･･「勿論だよ。Aはいいんだね？」
「･･････弱った所につけ込めばいいんだろ。」
･･･「さすがモモ。覚悟が決まったんだね。それじゃあいい連絡待ってるよ。」
電話を切って、ため息をつきながらマンションに入った。
Aは弱りはしない。
Aの記憶とどれ位の再現率が現実にあるのか分からないけど、Aが驚いたのは、Aに関する事だけだった。
【よし！】
気合いを入れて自分の家に入った。
「ただいまー！」
帰ると灯りがついていて、三月と一織が迎えてくれた。
「おかえりなさい、百さん！ごはん出来てますよ。」
「引き続きお邪魔しています。洗濯物片付けておきました。」
【すごい！しかも部屋もキレイ！】
「和泉兄弟、家事万能すぎ！このままお嫁に欲しいよー！」
「いや、そこはAで十分じゃないっすか？」
「来てくれると思う！？」
「むしろ、あれだけ受け入れられてるのに、何故来てくれないと思うのでしょうか。」
「え？そう？」
2人に頷かれる。
えー？
来てくれたら嬉しいけどなぁ･･････。
「あれ！？なんで出しておいた怪獣パジャマ着てないの！？Aと選んだのに！！」
「着ませんよ！」
「えー！着てよー！着たとこ撮ってSNSにアップするから！」
「「止めてください！」」
言い合ってると、外で何かが光った。
【情報早いなー。】
誰かがオレの家に泊まってるって話でも出たかな。
だから、Aが余計に警戒するんだよなー。
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月16日 5時
