笑顔のキミが好き【if･･････二階堂大和】3 (ページ10)

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名古屋のライブも、ゼロのファンクラブ会長の目に適ったようで、大阪公演もすることになった。

「次の大阪公演は俺たちがトリか。」

「YES！ファンとワタシたちの一体感が織りなすライブの魅力。最大限に引き出して会長サンにご覧いれましょう。さあ、練習あるのみです！そして練習後に大阪限定まじ☆こなグッズを買いに行きましょう！目指せご当地ここなコンプリートです！」

「俺は飲み屋巡りだな。大阪ならやっぱ、お好み焼きとたこ焼きと串カツだよなー」

「俺も！ヤマさん！俺も食いたい！」

皆でワイワイ言っていると、ミツが怒り出した。

「ミツ。俺はいつだって真面目だよ。美味しいもの食べながらミーティングした方がやる気出るだろ。」

「次のライブで会長さんを納得させられなかったら、ゼロアリーナでの公演がなくなるんだぞ！」

「だからこそだって。あんまりガチガチになったっていいことないだろ？少しは肩の力を抜かないと。Re:vale、TRIGGERが繋いでくれたバトンだ。アンカーの俺たちがゼロアリーナに連れて行くぞ！」

全員で気合いを入れた。

【大阪公演の前にあけぼのテレビのパーティーか。･･･余計なのが話しかけて来なきゃいいけど。】

Aは、ヤスで行くんだろうな。
Re:vale３人揃ってる方が箔がつくし。

そんな事を思っていた。

・

「大和さん、ちょっと話があんだけど。･･･Aの事で。」

名古屋のオフが終わってから(俺は仕事だったけど)ミツが深刻そうな顔をして来た。

【Aの事？】

何かあったのか？

今日は百さんに誘われて、ミツも十さんもAも、スポーツに駆り出されたらしい。
宿泊部屋から出て、庭園を歩きながら話した。

「今日さ、一緒にサッカーやってた人が、Aは百さんと同じ事務所ってだけで呼ばれたか聞いてきて、めっちゃドキッとした。Re:valeってバレちゃいけないって。そしたら十さんがフォローしてくれて助かったんだけど･･･」

ミツが苦笑いしながら話してくれる。
急に真剣な顔になった。

「その人さ、Aと大和さんが一時期、付き合ってるんじゃって噂になったって言ってた。すぐ消えた噂だから信じてはいないけどとも言ってたけど、それ位仲がいいって。」

「え？」

噂になった？

「Aは元々オレの実家でバイトしてて、しかもうちのマネージャーの従兄弟だからですって言っといたけど。」

「いつ頃噂になった？」

「後で聞いたら、オレ達がたくさん叩かれてた時期って言ってた。」