5.デジャブ ページ7
天月さんが固まったまま動かない。
電源落ちたのかというほど全く動かない。
「天月さん？」
「ふえ？あ、あぁごめん…」
「？」
どうしたんだろう。ほんとに分からん。
お腹痛いのかな。
本気で心配していると天月さんがまた質問をしてきた。
「本当に…如月さんなんですか？」
「はい。そうですけど…？」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ！！」
「え？デジャブ？」
-------❁ ❁ ❁-------
「これ2回目ですね」
「す、すみません…」
やっと落ち着いた天月さんとまた向かい合って座る。取り乱したことを申し訳なく思っているのか、(´・ω・｀)となっている。
…かわいい。
「ところで、なんであんなにテンションがおかしくなってたんですか？」
私は素直に質問をぶつける。
「僕、如月さんのファンなんです。」
ん？
なんて？
「いやいや天月さん、冗談は良くないですよwww」
「ええっ！？じょ、冗談なんかじゃないです！昨日の生放送も始まった瞬間飛んでいきましたよ！！」
天月さんが必死な顔をして伝えてくる。冗談として捉えられるのが相当嫌なのか、身を乗り出してきた。机にバンっと音を立てて手を付き、顔を近づけてくる。
「あ、あの天月さん……ちか…いです…」
「え？あ、うわぁぁぁ！ご、ごめんなさい！」
状況を理解すると天月さんは顔を赤くして、すごいスピードで後ろに下がった。
うう…びっくりした……。
「と、とにかく僕は如月さんのこと大好きなんです！信じてください！！」
顔を赤くして必死に伝えてくる。
この姿を見ていると自然に口角が上がってきますね。ちょっとこれ写真に収めたいっすわ。
「分かりましたｗそこまで言うなら信じます」
天月さんの激カワなとこを見て( ˆωˆ )ﾆﾔﾆﾔしながらも彼の話を信じた。
すると天月さんは、ぱあっと明るい顔をしてやったー！と言いながらくるくる回り出した。
あーもうなんですかこの天使は。連れて帰りた(ry
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずドラ | 作成日時：2018年6月16日 0時
