検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,809 hit

27.何してんの ページ29

「今日、雨か…」

窓の外を眺めながら1人、ぽつりと呟く。


「買い物に行くの大変そーだけど…どうしよ」


今日は楽しみにしていたマンガの新刊が出ているはずだ。続きが気になるからすぐに買って読みたい。
…でも、こんな雨の日にそら兄を呼ぶのは流石に気が引ける。

…仕方がない。1人で行くか。雨だから人も少ないかもしれないし、いつまでもそら兄に頼ってばかりじゃダメだしね。


「…よし、準備おっけー!いってきまーす」


-------❁ ❁ ❁-------

「はあ〜結局グッズも買っちゃった」


やっぱ池袋本店はすごいね。たくさんグッズがあるから何時間でも過ごせちゃう。
…今、何時だ?

ふとそう思い腕時計を見る。


「わ…もうとっくにお昼過ぎてるし…どっかでご飯食べながらマンガ読もうかな」


どこに行こう…前に天月さんと行ったカフェにでも行こうか。
そう思っていると、目の前にス〇バなるものが見えてきた。

う、うーん…ス〇バかぁ…ぶっちゃけると私、ス〇バ入ったことないんだよね、なんか怖くて。
どうする…東京に来たのに『私、ス〇バ入ったことないんです』って言うのちょっと恥ずかしいぞ…!

窓の外から店内を見ると空いている時間なのか、チラホラとしか人はいない。


「少ないし…入ってみる?…いやでも…」


店の周りをうろうろしながら真剣に悩む。
あ、これ周りから見たら完全に不審者だな。
我に返り足を止めると、ポンと肩に手を置かれる。


「何してんの?」

「ぎゃあああ!!って浦田先輩!?」

「声やば…お前ほんとに女子か?」

「その傘へし折りますよ」


本気で心配するような目で私を見る浦田先輩。てか、後ろから話しかけるのマジでやめて欲しい。私、ゴルゴになっちゃうよ?誰も後ろに立たせなくしちゃうよ?


「そういう浦田先輩も何してるんですか」

「俺は普通にス〇バに来た。お前も?」

「あ、私…は…その…」


もごもごとしている私を不思議そうな目で浦田先輩が見る。すると、先輩は「あ」と言って完全に理解したような笑みを浮かべた。


「1人で入るの怖いのか?」

「そ、そんなことないですよ!子供じゃないんだし!」

「そうか。…んーやっぱ俺また今度来ようかな」

「え…」

「じゃ、俺帰るから1人で入ってこいよ」

「う、うう…」


1人じゃないと思ってたのに…
なんか悲しくなって(´・ω・`)←こんな顔になる。

すると浦田先輩は唇を震わせ、吹き出した。


「ぷっ!あはははは!なんだよその顔!」

28.女子力問題→←26.欲張り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , あほの坂田
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みずドラ | 作成日時:2018年6月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。