牛島若利の妹 "でした" 。４【及川徹】

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「俺がいたら邪魔にならないか？」


放課後の部活の時間、岩泉さんが遠慮がちに聞いてきた


「私は3人で学校に行ったり帰ったりするのも好きなんです！」


精一杯伝えると、岩泉さんはそうか、と笑ってくれる

いつも通り部活が始まって、私もいつも通りの仕事をする

だけどもうすぐ夏のインターハイの予選が控えている
対戦相手の抽選も終わっていて、順調に勝ち抜いていけば烏野と当たり、もちろん勝てば白鳥沢の試合がある

絶対、勝ち進んで欲しい

私はその思いを、プレーではなくサポートに反映するのだ

いつもより細やかな配慮、声掛け
一生懸命やっている人達に、誠意を尽くす

全国へ行くんだ

その思いは皆同じ


ボール出しやスコア付け、大会前の身長測定や最高到達点測定

ボールやネット、支柱の点検

私に出来ること全て、みんなのためになるなら




私はもう、バレーはしない




この決意は揺るがない
だからこそ私の分まで皆には頑張って欲しい

大会前も、大会中も、精一杯のサポートをする


これが私の、バレーの形だ



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