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「ごめん、今日はさすがに帰ってこいって言われちゃった…」
がっくりと項垂れる及川さん
ご両親からお泊まりストップのご命令が出たそう
ソファに座って私の肩に腕を回しながら心底残念そうに呟いた
「仕方ないですね、また週末にでも遊びに来てください」
「長い…っ!」
嫌だ嫌だと言いつつも、しっかり帰り支度を始めている
どうやら岩泉さんからも喝を入れられたらしい
「帰るね、」
とても寂しそうに言葉を零す及川さんを見て心臓がキュッとなった
「また明日も会えるから、大丈夫ですよ!」
精一杯の笑顔を向ける
ふっと笑った及川さんは頬を撫でたあと家を出た
バタン、と閉まった玄関のドアを暫く見つめる
何せ現実味が無さすぎる
未だに本当に及川さんと付き合ったのか疑ってしまう
二人でいた時は不思議と平静を保っていられたのに、一人になった途端心臓が鼓動を速めた
告白からついさっきのことまでがスローモーションで頭の中をよぎる
何もかも手につかないままベッドに入った
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観月(プロフ) - アキさん» 大丈夫ですありがとうございます!!!そう言っていただけるともっと更新頑張れます…! 本当にありがとうございます!! (2020年10月7日 20時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメントさせてもらっても大丈夫でしょうか。このお話大好きで更新通知が来るたびワクワクしています^_^ありがとうございます (2020年10月7日 16時) (レス) id: 91cac48c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:観月 | 作成日時:2020年10月4日 17時