貴方の余命、延ばします。【オリジナル・男主】 (ページ1)

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『先輩、部長でしょう。

　早く何をするか決めて下さい』

「２年クンは気にしてないのかい！？

　先日我々が目撃した青年が！亡くなったのだぞ！」

キミには人を想う気持ちは無いのかね！？

と続けて叫ぶ先輩は生物学上、女性だ。

俺の身長は１７６ｃｍだが、先輩は１８０もある。

おまけにこの変な話し方だ。

他の部員が女だと認めたくないのも分かる。

今、俺たちは部活動を開始しようとしている最中だが

当の部長が言うことを聞いてくれない。

毎回先輩の思い付きで活動していたので先輩が動いてくれないと困る。

「ね！ね！

　もういっそその目撃した青年とやらを調べない？」

俺が先輩の説得を諦めかけた頃

女子部員の中で部長と一二を争う好奇心と元気を持っている

四十住が意見を出した。

だいぶ珍しい苗字をしているが〝あいずみ〟と読む。

初めて会う人には大抵〝しじゅうすみ〟と言われるらしい。

『だそうですよ、どうしますか先輩』

「調べると言っても２年クンは知っているのだろーう？」

部室に置いてある長い机に頬をくっつけて

不機嫌そうな声で言う先輩。

面倒だな。

叫びだしたと思ったら今度は不貞腐れてる。

『知ってますけど、興味はありませんから』

「なんだぁ.....もう知ってるのか、２年くん」

四十住が落胆の声を漏らし

先輩と同じように机に頬をくっつけた。