53話｢大荒れ天気予報｣ ページ16
とりあえず､１.余計なことは言わない､２.宮古くんに追及されてもごまかす､という絶対条件を諏訪くんに言い聞かせ､教室に戻る｡
教卓の前で､宮古くんと奈津がまだ何やら揉めていた｡
宮 ｢だから､そのことにどうして磯野が協力してるんだ？｣
奈 ｢それはほら､友達っしょ｡協力するし｣
宮 ｢･･･そうなんだ｣
近づいて､違和感に気づいた｡あれ？ちょっと雰囲が･･･？
宮古くんは珍しく笑顔が引き攣っているし､奈津はわけが分からない､といった顔でしきりに首を傾げている｡
｢あの､宮古くん｡ごめんね､さっきのことは･･･｣
宮 ｢あれ､二ノ瀬さんまで一緒だったの？参ったな｡諏訪も､磯野に頼まれてあんなこと聞いたんだろう？巻き込んで悪かったよ｣
諏 ｢別に宮古が謝ることじゃない｣
宮 ｢まあ､確かにな｣
困ったように笑って頭をかく宮古くん｡
一見､いつもと変わらないような感じだけど､さっきから一度も奈津のことを見ようとしない｡
ただたまたま､ってだけにしては､なんだか不自然だ｡
｢ねえ､奈津｣
宮古くんと諏訪くんから少し離れて､奈津の耳元で尋ねる｡
｢宮古くんと何かあった？やっぱり､ああいうので気分悪くさせちゃったかな？｣
しかし､奈津は首を捻りながら､｢分からん｣と吐いた｡
奈 ｢なーんか質問責めしてきたなと思ったら急に黙っちゃってさあ｡あ､私は謝ったかんね？なのになんだよ､無視決め込んで｣
奈津自身も違和感に気づいていたらしく､小さく舌打ちを鳴らした｡
諏訪くんと話す王子様スマイルの宮古くんの横顔からは､なんの感情も読み取ることができない｡
しばらく宮古くんの態度について珍しく考え込んでいた奈津だったが､朝の始業のチャイムがなると同時に顔をバッと上げ､
奈 ｢まあ､いっか！｣
と､お得意の適当さで締めくくった｡いや､いいのか･･･？
さっさと席につく奈津に､何も言えず､不安を抱いたまま宮古くんをちら､と見るが､こちらも特に何かを引きずっている様子はなく､
諏 ｢好きな人､いるのか？｣
宮 ｢ﾊﾊﾊヤダナア､諏訪ハ面白イ冗談ヲイウンダネー｣
･･･前言撤回｡
これはかなり危険な大型台風の襲来が予想されます･･･みなさん避難を｡
ていうか､どうでもいいけど諏訪くん余計なこと言うなって言ったよね？
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あかり(プロフ) - 京さん» いやほんとに､作者自身も唯人くんのキャラ変に恐怖を感じております…｡考えてもいない展開に進んでて作者もびっくりっす←ありがとうございます！冬休みなんで今こそ亀更新を改善しようと試みております！！ (2018年12月27日 12時) (
レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 何！？もうこわい！唯人君どうしたん！？ストーカー通り越してサイコストーカーやで！？((失礼しました。あまりの変化ぶりにちょっとリアルでいそう…。と思ったのでつい((宮古君のほうも楽しみですねぇ！更新頑張ってください！ (2018年12月27日 9時) (レス) id: abb6f0cd00 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます！宮古くんPartの方が明らかに長いですねすみませんんん(( (2018年12月11日 22時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - リク早速書いてくださりありがとうございます！宮古くんの裏？の本音みたいなのが見れてすごくよかったです！！ありがとうございました(´ω`) (2018年12月11日 7時) (レス) id: e1cfe1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 夜さん» リクありがとうございます！それはもう､諏訪くんは手塩にかけてかわいさを磨いております！←諏訪＆主人公でちょっとむずっとする関係のふたりの日常で書かせていただきます！)^o^( (2018年12月10日 21時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
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