【文スト×東方】第三篇 この余白はそれを書くには狭すぎる。

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記念すべき百話目が幻想郷の解説とは、何処か嬉しさを感じますね。





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まず、ヨコハマを攻撃してるのは“幻想郷”という場所にいる妖怪や神よ。



………あら、驚かないのね。

てっきり神や妖怪だなんているわけない、そんなの迷信だーなんてほざくかと思ったから驚きだわ。

え？ ああ、確かに私も仙人だわね。ふふっ、何年生きてるのかって？ それを訊くのは紳士としてタブーじゃなくて？




幻想郷っていうのは、日本の山中のどこかにある小さな郷よ。

博麗大結界という結界に阻まれて、貴方達の暮らす場所から入ることはできないけど。

そこには、この人間社会で“幻想”と定義され存在から追い出された妖怪や神とかが悠々自適に暮らしてるのよ。そりゃもう自由本望に。

それで、ヨコハマを襲うように指示してるのは、幻想郷を作ったのに携わった──いわゆる賢者──“八雲 紫”。

彼女は数百年は生きた格の高い大妖怪よ。

実力も指折りで、生半可な奴じゃ倒せないわ。

幻想郷に沢山いる妖怪や神の中から強い奴に、紫の作った借りを返させるって名目でヨコハマを襲わせてるみたいね。



ポートマフィアには畜生界の豪傑二人が大暴れしたらしいし。

彼女たち、実力社会の幻想郷でも実力は折り紙付だから。


確か次の襲われるは、武装探偵社じゃなかったかしら。


貴方のコマである天空カジノを襲ったのも幻想郷よ。


襲ったのは風見幽香っていう妖怪でねー、普段は温厚なのに怒らせると山が削れるわー。

下手すれば国一つぐらい焼けるぐらいの実力者だから誰も手を出さないわよ。



話を戻すけど、紫曰く、動機は“幻想郷の住人を無理やり取り返そうとしている輩がいるから”ってらしいけど………彼女がそんなに情に厚いタイプとは思えないし、きっと建前で何か裏があるのでしょうね。

んまあ、せいぜいヒトより長い人生を生きる上での暇つぶしじゃない？

ヨコハマには貴方みたいな異能力者が掃いて捨てるほどいるみたいだし。

どうせその実力を試したいとかじゃないかしら。




え、その住人の名前？

……増田すみかって娘よ。大手企業の令嬢サマらしいけど。

抑々、妖怪や神は金にそんなに興味ないから、金銭的価値はないと見ていいわね。

──まあ、紫の目的なんざ考えても頭が腐るだけだもの。

考えても予測してもこの状況は変えられないし変える必要もないしね。





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