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92. ページ15

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途端、空虚から言の葉が放たれた。

艶かしく、それでもって蠱惑的な女性の声だった。

反射で彼は背後を振り向く。

振り向きざまに脳内で急速に可能性という可能性が積み立てられその解決策が組み立てられていく。


いくらここに絶対に侵入されないとはいえ、彼が警戒を怠っていたわけではない。




───人がいる気配は全く感じられなかった。

───五感や知覚に干渉する異能力か?




それならば自分の今までの体に覚えた経験は頼らないほうがいいだろう。

同時に並行して、トンネルに工作を加えた人物の可能性であることも加味する。



少なくとも、世界に二つとない幽閉に、特化した要塞の最深部に近い監獄に、誰にも悟らせることなく侵入した実力は計り知れないだろう。



─── 一度触れて、異能力さえ発動させれば……。



彼の振り返った先の瞳に映ったのは、一人の見目麗しい淑女であった。



青色の緩やかにウェーブのかかったボブヘア。

頭上には無限の形に髪を結えており、簪のようなもので止められていた。

髪同様全体的に青を基調としたワンピースに、綺麗な水色の羽衣が彼女を乗せほわほわと浮かせていた。



「───貴女は?」



彼はにこりと笑みを浮かべた。



「ふふ、私は邪仙。壁抜けの邪仙よ。
是非青娥(せいが)娘々(にゃんにゃん)と呼んでくださいな」



どこか飄々とした態度で彼女──青娥(せいが)は微笑んだ。

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設定タグ:東方Project , 文豪ストレイドッグス , クロスオーバー   
作品ジャンル:純文学
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颯貴@東方&文スト大好き人間(プロフ) - 四葉のコトリさん» コメありがとうございます!幻想郷vsヨコハマは私の自己満妄想なので、喜んでいただけてとても嬉しいです…。稚拙な素人ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです!! (2022年1月14日 19時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
四葉のコトリ(プロフ) - 初コメント失礼します!Pixiv見てたら見つけたので来ました!幻想郷をヨコハマが戦うなんて夢のようです!更新頑張ってください!応援しています!文章とても分かりやすいですね!長文失礼しました。 (2022年1月13日 2時) (レス) @page28 id: 9e21ae10ce (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方&文スト大好き人間(プロフ) - ねこルージュさん» おk、すまねえ…。できたら教えてちょ (2021年12月19日 23時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - あ、ビビッドアーミーってやつやってるんだけど、その時の名前がこちらなのでyunanaからこれにかえま〜す (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - ありがとありがと。小説は少々お待ち下さいね〜。ツイステ六章で推しが弱るシーンを本能のままに書きなぐってるとこです…では、かけたら言うわ。 (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:颯貴@東方&文スト大好き人間 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/  
作成日時:2021年9月28日 19時

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