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銀と緑の混ざったボブヘア。
ローズ模様がふんだんに使われたフリルのついた洋服に、長くサイズの大きい袖。
そして、何より彼女の異常さを示しているのは、胸元で揺れる眼球だ。
紫色のその眼球は、薄く閉じられ開く気配は見えない。
彼女のその緑色の無垢な瞳に驚愕の表情を浮かべた彼の姿が映る。
閉じた恋の瞳───古明地こいしだ。
「………っ」
その姿に、青娥がにんまりと笑う。
「てっきり、もっと怖気付くと思ったんだけど。さすがは魔人さまね」
「……流石に、驚きました」
ドストエフスキーは静かに嗤い、青娥の隣へと飛んでいったその少女を見送り寝台に座る。
「それなりに修羅場は潜ったつもりでしたが、真逆少女の気配一つに気付けないとは」
「まあ、彼女を視認できただけすごい方よ。
彼女は無意識の能力を持っていて、普通の人には気配どころか存在さえ認知されないから」
「初めまして、お兄さん。
私の名前は古明地こいし。よろしくね！」
古明地こいしは、見た目の年齢に釣り合った無邪気な自己紹介をした。
「……ドストエフスキーです」
静かで荘厳な空間にいきなりぶち込まれた無邪気さに、彼が若干気後れしたかのように言う。
「因みに、いつからいたのですか？」
「青娥さんがいた時から私もいたよー！」
こころの異変を経た彼女は、感情により素直になり快活な性格となっていた。
「ここへの侵入は、彼女の力を使ったのよ。
流石にここも生半可な警備なわけじゃないし、正面から突っ込んでいったら疲れるもの。
こいしちゃんと一緒にいれば誰にも悟られることなく最深部まで来られますからね。
あとはこの
青娥はそう言って、髪から簪…ではなく
曰く、これを使えば物に穴を開けたり閉じたりできるそうだ。
「それでは、一番気になっていたことを」
ドストエフスキーは口元を吊り上げて笑った。
「貴方達の目的はなんです？
ぼくの頭脳を借りるにしても、貴女で物足りるものだと思いますが」
ふと、静かな牢獄内に、厳かな雰囲気が漂う。
こいしはこの雰囲気に慣れていないのか、首をこてんとかしげた。
青娥の瞳から光が消える。
ドストエフスキーは、青娥たちを見下すでも意図を読むでもない、ただ純粋な疑問の眼差しを投げかけた。
彼の濁った闇のような瞳が、照明の光を反射することなく飲み込んだ。
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颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - 四葉のコトリさん» コメありがとうございます！幻想郷vsヨコハマは私の自己満妄想なので、喜んでいただけてとても嬉しいです…。稚拙な素人ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです！！ (2022年1月14日 19時) (
レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
四葉のコトリ(プロフ) - 初コメント失礼します！Pixiv見てたら見つけたので来ました！幻想郷をヨコハマが戦うなんて夢のようです！更新頑張ってください！応援しています！文章とても分かりやすいですね！長文失礼しました。 (2022年1月13日 2時) (レス) @page28 id: 9e21ae10ce (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - ねこルージュさん» おk、すまねえ…。できたら教えてちょ (2021年12月19日 23時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - あ、ビビッドアーミーってやつやってるんだけど、その時の名前がこちらなのでyunanaからこれにかえま〜す (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - ありがとありがと。小説は少々お待ち下さいね〜。ツイステ六章で推しが弱るシーンを本能のままに書きなぐってるとこです…では、かけたら言うわ。 (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯貴@東方＆文スト大好き人間 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時：2021年9月28日 19時
