怖いもの ページ40
貴 「っ、最悪…まさか雨降るなんて、雷なら
ないといいけど。あー、どうしよ、」
さっきから震えが止まらない。
正直今はホスト部のみんなとすら一緒に入れるか疑問だ。
せっかく仲良くなれたのに。心の傷はなかなか消えてくれないみたい。
コンコン_______________
?だれ、
馨 「A?開けていい?開けるけど」
貴 「馨!?ちょっとまっ!!返事してない
っ!」
なんのためのドア!?
馨 「やっぱり…顔、真っ青だよ?震えてる
し。なんで隠すかなぁ」
貴 「っ、みんなも、疲れてるでしょ、」
馨が近づいてくる。
私は逃げるように下がってしまった。
貴 「あ、ちがっ、」
馨 「…僕が、怖い?」
貴 「ちがっ、」
違うのに。怖くない。だって、馨は私の好きな人なの。怖いはずないの。でも、今日の不良と重なる。ちがう。これはあの人たちじゃない。いつも優しくて、そばに居てくれる。大事な人。
馨 「大丈夫。ここにいるから。僕からは近づ
かないよ。ねぇ?顔みせて?僕をみて?
大丈夫だよ。僕はAを傷つけたりし
ない」
貴 「あ…かおる、馨。」
馨 「うん。僕は馨。」
そこからは何も考えられなかった。
馨の腕の中に飛び込んで、2人してベッドに倒れ込む。馨は私を抱きしめて名前を呼んで大丈夫って言ってくれる。
そこで初めて安心できた。あぁ、もう大丈夫なんだって。
馨 「ごめんね」
貴 「?なんで馨が謝るの?」
馨 「僕がもっと早く助けてあげられたら」
貴 「んーん、馨は私を助けてくれたよ?だか
ら、ありがとう。」
意識がない間。ずっと誰かがそばに居てくれてた気がするんだ。きっと、気がするじゃなくて、ほんとにそばにいてくれた。それは馨だって確信がある。私が起きて取り乱さなくて済んだのは馨のおかげなんだ。
貴 「お姉ちゃん…仲直りできるかな?」
馨 「大丈夫だよ。だって殿とハルヒだもん」
貴 「そっか。雨、止まないね」
馨 「この後雷もなるみたいだよ」
雷…?
え、雷?嘘でしょう?
馨 「あ、ほら、ゴロゴロ言い出した。」
貴 「…」
馨 「A?」
ゴロゴロ_______________
ピシャンっ!!!!
貴 「っ、や、」
馨 「もしかして、」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2022年4月2日 2時) (レス) @page48 id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年10月31日 14時) (レス) @page46 id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!これからも更新頑張ってください! (2019年2月16日 7時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍 - 最近あんまり更新されてませんが?続きが気になっています!更新再開出来るように頑張ってください。 (2018年7月21日 7時) (レス) id: 0a595b5733 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍 - 久しぶりの更新再開されて嬉しいです。これから更新の続き頑張ってください。応援しています! (2018年7月16日 1時) (レス) id: 0a595b5733 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうり | 作成日時:2017年12月15日 8時