21話☆ ページ24
倉持side
『や、やめてください!』
「おい、その手離せよ。」
もしかしたら俺はお前と会った瞬間からお前のことを...
『倉持先輩?倉持先輩!』
「うわっ!な、なんだよ?」
『うわってひどいですね。ずっと話しかけてるのに気づかないから...』
「えーとその...悪ぃ。」
『まぁ、いいですけど。ききたいことがあるんですけど...』
「ん?なんだ?」
『倉持先輩って甘いものはお好きですか?』
「好きとまではいかねぇけど、食べれるぜ!」
『じゃあこれ、よかったら食べてください。今日家庭科の授業で作ったんです。』
そう言って俺にクッキーを差し出してきた。
「へぇー上手くできてんじゃねぇか?後で食べるわ、サンキュ。」
「倉持先輩、何持ってるんですか?俺にもください!」
「あぁ?やるわけねぇだろバカ!」
「え、栄純くん、僕のあげるから。」
「は、春っちももらったのか!?」
「僕はAちゃんと同じクラスだから...」
なんだ、弟くんにもあげたのか。俺だけじゃねぇのかよ。
『先輩にあげたのは倉持先輩だけですよ。』
「え、俺今喋ってたか?」
『はい、バッチリと!』
俺ださっ。心の声が出ちまってるなんて。
『倉持先輩のにはおまけもついてますよ?』
「おまけ?」
『裏側見てください!』
裏を見てみると星乃のLI〇EのIDが貼られていた。
『この前、沢村くんが倉持先輩も連絡先欲しがってたって言ってたので。』
「お、おーありがとな。」
あの沢村後でしばく!
57人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかりんご | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/applecherry15/
作成日時:2020年4月14日 21時