抱きつき症候群 【御幸一也】

7話 ページ9

沢｢たのもー！｣


初｢え？どうしたの沢村くん。｣



グラウンドでいきなり沢村くんに声をかけられた。


沢｢べ、勉強教えてください！｣



あ、もうすぐ中間テストか。



初｢なんで私？｣


沢｢春っちが言ってたんだ！初音さんはクラスで1番頭がいいって。｣



小湊くん何を彼に教えたのよ。



沢｢だから、お願いします！｣


初｢なんでそんなに...｣


沢｢赤点とると夏の合宿に参加できなくなるんだよ！｣


初｢あ、そういうこと。わかった。｣


沢｢え？いいのか？｣


初｢教えてって言ったの沢村くんじゃない。｣


沢｢ありがとう！今月は球技大会もあるし、そっちに備えたいからな〜｣



きゅ、球技大会！？



沢｢初音さん？なんか顔色悪い...｣


初｢あ、うん。大丈夫！球技大会か...｣


小｢もしかして運動苦手とか？｣


初｢きゃー！｣


小｢あ、ごめん驚かせちゃった？｣


初｢そ、それはもう...｣


小｢女の子さ、運動オンチな方が可愛いよね。球技大会楽しみだな〜｣


初｢わ、私まだ何も言ってません。｣


沢｢じゃあ上手なのか？｣


初｢人並みよりはできませんけど。｣


小｢結局できないんじゃん。｣


初｢先輩って意地悪だって言われませんか？｣


小｢言われるけど、だからなに？｣



もう、やだこの人。




倉｢なんか沢村と初音騒いでね？亮さんがなんか言ったのか...｣


御｢沢村は赤点とる〜とかじゃね？初音のはよくわかんねぇけど。｣


春｢Aちゃんは運動オンチですから。球技大会が嫌なんだと思います。｣


倉｢運動オンチ？初音が？｣


春｢体力テストのソフトボール投げ7mだったし絶望的なやつですよ。｣


御｢それはやばい。｣



運動オンチが周りにバレた瞬間。

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