抱きつき症候群 【御幸一也】

9話 ページ11

勉強会が終わり倉持先輩と小湊くん、沢村くんが帰っていって御幸先輩と2人っきりになった。



初｢あの、御幸先輩。ここわからないので教えてほしいんですけど？｣


御｢もう帰るんじゃなかったのか？｣


初｢お願いします。解けないとスッキリしなくて。｣


御｢そっか。わかった。んで、どこ？｣


初｢えーとここなんですけど...｣



すると御幸先輩が後ろから私を抱きしめた。



初｢み、御幸先輩！？｣


御｢なに？｣


初｢集中できないんですけど...｣


御｢しばらく期間空いちまったしいいじゃん。｣


初｢それは別に後でもいいじゃないですか。私は勉強教えてほしいって言ってるんですけど？｣


御｢わかってるって！どれどれ...あ、これな。これはこっちの公式じゃなくてこれだ。｣


初｢あ、そっか！できました。｣


御｢すぐ解けるとか俺より頭いいだろ。｣


初｢そんなことないですよ...スッキリしました。ありがとうございます！｣


御｢おう。｣


初｢暗くなってきたし、帰りましょうか。｣


御｢送ろうか？｣


初｢あ、大丈夫です。今日はお迎えきますから。｣


御｢そっか...じゃあ気をつけて帰れよ。｣


初｢はい！｣



御幸先輩が寂しそうな顔をしたけど気のせいかな？

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