chapter66 ページ22
「えっ、パーティー?」
普段聞き慣れない言葉に思わず聞き返してしまった。
「そ!鈴木財閥創立100周年記念パーティーにあんた達2人も招待しちゃいまーす!」
学校からの帰り道。
どっかのセレブみたいな会話だなぁと思いながら聞いていたけれど、そういえば園子はお嬢様だったなぁと今更実感湧いてきたり。
「でも、いいの?私たち普通の一般市民だよ?」
「いいに決まってるじゃない!私の友達なんだから当然よ。」
そう当たり前のように宣言する園子。
『友達だから当然』という言葉は素直に嬉しい。
「ただし、次郎吉おじ様にあのガキんちょを連れてくるっていう条件付きだけど…。」
「えっ、ということはまさか___」
すると蘭が何か察したような様子を見せた。
え、私全然察せてないんだけど。
「ん?ガキんちょって、もしかしてコナン君?それまたなんで…?」
蘭にそう聞くと「あ、Aちゃん知らなかったっけ?」と言って教えてくれた。
「__コナン君って、キッドキラーって呼ばれてるのよ。」
キッドキラー…?
キッドって、あのやたらと女子人気が高い怪盗だよね。なんでコナン君が…?
「そして今回!またしても次郎吉おじ様がキッド様に勝負を挑んだのよ!!」
そう言って送られてきたという予告状を私たちに見せる。
なんか、園子めっちゃ張り切ってない?
目がすごく輝いている。
__というかハート…?
「ほら、園子キッドファンだから…。」
「な、なるほど…。」
思わず苦笑いを見せる蘭。
というか、園子には京極さんいるのでは…。
「あ、あれ安室さんじゃない?」
突然聞いたその名前に少しドキッとする。
「安室さーん!!」
園子叫んで手を振った方向をみると、そこには名前の主がいた。
手にはスーパーのレジ袋。
ポアロの買い出し行ってたのかな。
「みなさんこんにちは、学校帰りですか?」
いつも通りの優しい笑顔。
気まずさはなくなったものの、不思議とモヤモヤした気持ちが未だ残ってる。
たぶんあの日みたことが自分の中で引っかかってる。
けど、そんなこと直接聞きづらいしなぁ。
「あ、そうだ!」
そう言って、いいことを思いついたかのように園子は声をあげて言った。
「安室さんも、パーティーに来ません?」
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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時