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chapter67 ページ23

そんなこんなでパーティー当日。


ドレスは持ってなかったから、園子の家のものを借りた。


園子は大胆に背中が開いた真っ赤なマーメイドドレス。

蘭はフリルが可愛らしい膝丈のドレス。


私は半ば強引に着させられた白いAラインの上品かつ少し大人っぽいドレス。

髪もくるくるに巻いてもらっちゃったりして、気分はもうお姫様だ。


いや、私なんか姫には程遠い。

そこらへんの雑草が今日だけそこらへんに生えてるたんぽぽになった程度だ。うん。



それに___



「………ここは王宮ですか。」




鈴木財閥のパーティーだけあって、見渡す限りセレブオーラがやばいんですけど…!



「なんか、私ここにいていいのか不安になってきた…。」

「なーに言ってんの!ドレスすっごい似合ってるし、どっからどうみてもいいとこのお嬢様よ!」


そう言って親指を立ててウインクされた。


「うんうん!本当にAちゃん綺麗だよ。」



ううう…。

蘭にまでそんな笑顔で言われたら間に受けちゃうからやめてほしい。

けど照れくささ半分内心ちょっと嬉しい。




会場に入ると、よりそのパーティー会場の大きさといい豪華さに驚いた。

有名人もちらほら見えるし、食事だってフレンチから中華まで色とりどりだ。




「そういえばAお姉ちゃん、安室さんは?」



声のした方を見下ろすと、コナン君が不思議そうな顔でこちらを見ていた。



「今日急にバイト入ったらしいから、後で合流するって。」



まさか園子が誘って安室さんが即OKするとは…。

『怪盗に、少し興味がありましてね。』なんて言ってたけど、これも探偵の性というやつなのかなぁ。




「そっか!よかったね、Aお姉ちゃん!」



ニコニコと小学生らしい無邪気な笑顔を向けられて、少し複雑な気持ちになる。

そっか、コナン君にはまだ付き合ってる設定のままだった……。



「えっと、実はねコナン君___」



少しかがんで目線を合わせ、コナン君に誤解を解こうとしたその時__






「すみません、おまたせしました。」

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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時

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