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赤司くん達が話をしている間客室で待っていたが、
執事の早見さんがやって来て、庭へ案内された。
『親子お二人で会話するのはお久しぶりでしょうから、きっとしばらくお話されるでしょう。』
そう言って退屈にならないよう、気を遣って連れ出してくれたのだ。
私としても緊張のせいか、
外の空気をいっぱい吸いたい気分だった。
早「ここが赤司家の庭でございます。」
貴「うわあ…すごい広い…」
そこはまさに豪邸の庭で、
薔薇やチューリップ、マーガレットなどの色々な花が植えられている。
中央には噴水まで見えた。
だけど冬だから、残念ながら水は出ていない。
少しだけ積もった雪が、とても幻想的に見える。
早「どうでしょうか?」
貴「すごく綺麗です。それになんか、落ち着きます。」
長い時間いても平気かもしれない。
けどちょっと寒いかも…
早「冬ですし寒いので、あちらの温室へ案内します。」
貴「えっあ、はい。ありがとうございます…」
…早見さんはエスパーですか。
そしてまたもや早見さんに案内され、温室へ向かった。
ここも外の庭と変わらないくらい花がたくさんあって、薔薇園までもあった。
早「それでは私は仕事がありますので、坊ちゃんが来るまで少々お待ちください。」
貴「はい。お仕事中なのにありがとうございました。」
早「いえいえ。…では。」
そう言って早見さんはニコリと微笑んで去っていった。
絶対あの人モテるよ、うん。←
貴「さて、温室内を探検しますか。」
これまた広い温室内をゆっくりと見回る。
あ!マリーゴールドかわいい。
あ、この花見たことある。
名前なんだっけなあ。
1人なのはまぁ、少し寂しいけど
なんだかんだ楽しい。
あっという間に30分以上は経ってしまった。
貴「あ、薔薇園…」
よく見る薔薇のアーチ。
赤、白、ピンク…青まである。
ここはなんとなく、雰囲気が違った。
貴「…よくお手入れされてるなあ。」
棘や葉っぱも綺麗に整えられている。
「そこ、気に入ったのか?」
突然背後から、声がして驚く。
いつも、登場が突然だなあと思う。
貴「うん。」
振り向いて見つめた先には、
さっきよりどこか吹っ切れたような表情の彼が
こちらを見つめて立っていた。
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なみだうさぎ(プロフ) - Aimerさん» ありがとうございます!! (2016年7月29日 10時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
Aimer(プロフ) - 小説読みました!!すごく面白かったです。これからも楽しみにしてます。 (2016年7月10日 15時) (レス) id: 48157f820f (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆(まさかの偶然www) - なみだうさぎさん» wwwwそうですよねwwお気持ちお察しいたしますww← 大胆な赤司様も素敵…(真顔)←← (2016年5月28日 10時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - ☆wkn☆さん» お久しぶりです!私の方も書いててニヤついてしまいました笑笑 (2016年5月15日 20時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆ - 赤司いいいいい!!(*ノωノ)いきなり大胆になりやがって…!そんな子に育てた覚えはないぞ?!← あ、なみだうさぎさん!お久です(^^♪ (2016年5月12日 18時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎ | 作成日時:2016年3月4日 18時