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早「Aさん、この度は坊ちゃんが誠にお世話になりました。」
貴「いえいえ!とんでもない…」
赤「…早見、いい加減その呼び方をやめないか。」
早「いいじゃないですか、昔からの馴染みです。」
今私達がいるのは車の中。
赤司くんのお父さんに呼ばれ、私も一緒に行くことになった。
迎えに来てくれたのは早見さんという方で、赤司くんの専属執事さんらしい。
貴「早見さんはいつから赤司くんの執事さんに?」
早「坊ちゃんが5歳の時でしょうか…。その頃は大学受験が重なり大変で__」
貴「大学!?ということは今は…」
早「はい、今年で29になります。」
わ、若い…。
赤「ちなみに早見は何でもできる。料理、勉強、スポーツ、どれをとっても優秀だ。」
早「坊ちゃん、いい過ぎですよ。」
貴「完璧なんですね…」
しかも、眼鏡であまりわからないけど、
かなり顔が整ってらっしゃる…。
早「__到着いたしました。」
早見さんにお礼を言って私達は車から降り、家の中に入る。
メ「おかえりなさいませ。A様、ご主人様はゲストルームにてお待ちしております。」
貴「…わかりました。」
メ「征十郎様は、ご自分の部屋でお待ちください。」
ということは、私1人でってことか…
赤「…A、1人で大丈夫か?」
貴「…うん、大丈夫。」
今回で赤司くんの家に来るのは2回目。
1回目は赤司くんのお父さんに会うことはできなかった。
一体、どんな人なのだろうか。
赤「緊張、しているか?」
貴「…うん。…ってこれ、前と同じ会話だね。」
赤「そうだな。あの時のAは、堂々としていた。
…だから今回も、
俺の彼女として堂々としていればいい。」
そう言って私の目を見つめる彼の言葉に、
私は何度助けられただろう。
赤司くんのお父さんが私を呼んだ理由は…だいたいわかる。
何を言われるのかわからないし、怖いけど__
貴「うん。
どんなことを言われても、前を向いてる。」
赤「…もう、心配いらないな。」
そう言って微笑む赤司くん。
それを見て、少しだけ心が軽くなった。
それから赤司くんと別れ、例の部屋の前に立つ。
貴「ふぅ…」
コンコン
「どうぞ。」
貴「…失礼します。」
前を向いて1歩、踏み出した。
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なみだうさぎ(プロフ) - Aimerさん» ありがとうございます!! (2016年7月29日 10時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
Aimer(プロフ) - 小説読みました!!すごく面白かったです。これからも楽しみにしてます。 (2016年7月10日 15時) (レス) id: 48157f820f (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆(まさかの偶然www) - なみだうさぎさん» wwwwそうですよねwwお気持ちお察しいたしますww← 大胆な赤司様も素敵…(真顔)←← (2016年5月28日 10時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - ☆wkn☆さん» お久しぶりです!私の方も書いててニヤついてしまいました笑笑 (2016年5月15日 20時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆ - 赤司いいいいい!!(*ノωノ)いきなり大胆になりやがって…!そんな子に育てた覚えはないぞ?!← あ、なみだうさぎさん!お久です(^^♪ (2016年5月12日 18時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎ | 作成日時:2016年3月4日 18時