検索窓
今日:18 hit、昨日:4 hit、合計:51,157 hit

false.132 ページ37

早「Aさん、この度は坊ちゃんが誠にお世話になりました。」

貴「いえいえ!とんでもない…」

赤「…早見、いい加減その呼び方をやめないか。」

早「いいじゃないですか、昔からの馴染みです。」



今私達がいるのは車の中。

赤司くんのお父さんに呼ばれ、私も一緒に行くことになった。

迎えに来てくれたのは早見さんという方で、赤司くんの専属執事さんらしい。



貴「早見さんはいつから赤司くんの執事さんに?」

早「坊ちゃんが5歳の時でしょうか…。その頃は大学受験が重なり大変で__」

貴「大学!?ということは今は…」

早「はい、今年で29になります。」


わ、若い…。


赤「ちなみに早見は何でもできる。料理、勉強、スポーツ、どれをとっても優秀だ。」

早「坊ちゃん、いい過ぎですよ。」

貴「完璧なんですね…」


しかも、眼鏡であまりわからないけど、
かなり顔が整ってらっしゃる…。




早「__到着いたしました。」


早見さんにお礼を言って私達は車から降り、家の中に入る。



メ「おかえりなさいませ。A様、ご主人様はゲストルームにてお待ちしております。」

貴「…わかりました。」

メ「征十郎様は、ご自分の部屋でお待ちください。」


ということは、私1人でってことか…


赤「…A、1人で大丈夫か?」

貴「…うん、大丈夫。」



今回で赤司くんの家に来るのは2回目。

1回目は赤司くんのお父さんに会うことはできなかった。

一体、どんな人なのだろうか。



赤「緊張、しているか?」

貴「…うん。…ってこれ、前と同じ会話だね。」


赤「そうだな。あの時のAは、堂々としていた。


…だから今回も、

俺の彼女として堂々としていればいい。」



そう言って私の目を見つめる彼の言葉に、

私は何度助けられただろう。


赤司くんのお父さんが私を呼んだ理由は…だいたいわかる。


何を言われるのかわからないし、怖いけど__




貴「うん。

どんなことを言われても、前を向いてる。」


赤「…もう、心配いらないな。」



そう言って微笑む赤司くん。

それを見て、少しだけ心が軽くなった。



それから赤司くんと別れ、例の部屋の前に立つ。


貴「ふぅ…」




コンコン




「どうぞ。」



貴「…失礼します。」




前を向いて1歩、踏み出した。

false.133→←作者から



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (134 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 赤司征十郎 , 洛山
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なみだうさぎ(プロフ) - Aimerさん» ありがとうございます!! (2016年7月29日 10時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
Aimer(プロフ) - 小説読みました!!すごく面白かったです。これからも楽しみにしてます。 (2016年7月10日 15時) (レス) id: 48157f820f (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆(まさかの偶然www) - なみだうさぎさん» wwwwそうですよねwwお気持ちお察しいたしますww← 大胆な赤司様も素敵…(真顔)←← (2016年5月28日 10時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - ☆wkn☆さん» お久しぶりです!私の方も書いててニヤついてしまいました笑笑 (2016年5月15日 20時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆ - 赤司いいいいい!!(*ノωノ)いきなり大胆になりやがって…!そんな子に育てた覚えはないぞ?!← あ、なみだうさぎさん!お久です(^^♪ (2016年5月12日 18時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よもぎ | 作成日時:2016年3月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。