【黒バス】無期限本物彼女［赤司征十郎］

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貴女side



貴「あ、雪……」


空を見上げると、真っ白な粉雪が舞い降りてくる。

それは、後ろにあるクリスマスツリーにぴったり。




その光景は綺麗だけど、

今はどことなく切なく感じてしまう。




待ち合わせの時間から40分。

なのに、彼はまだ来ないし電話してもでない。



もしかして…

麗華さんと上手くいって、私のこと忘れてる？



そう考えると、

急に不安と悲しさがこみ上げてくる。






『＿その日に、伝える。


それまで、待っててくれないか？』




あの日彼から言われた言葉を思い返してハッとする。


あの目は本当に真剣だった。



…そうだ、大丈夫。

きっと来てくれる。




この日まで待って、やっと自分の答えがでたんだ。




今は、彼を信じて待つしかない。








けれど




貴「…寒いなあ。」



それから30分以上経ったけど来なかった。

待ち合わせ時間から約1時間以上。


相変わらず電話にもでない。






まさか、事故とか…？



そうだったらと思うと不安で仕方がない。




お願いだから、それだけはありませんように＿



心で強く祈るも、時間が経つにつれ不安は募るばかり。




周りにいた数人のカップルも、徐々にいなくなっていく。





貴「…はやく、来てよ＿」






下を向くと、涙が零れた。






待っててって言ったのは誰？






ねぇ、





貴「…っ…赤司くん＿＿＿」









「っ…A……！！」





その一瞬




周りの雑音が聞こえなくなった。





ただ、彼の声だけが私の中でこだまする。








あぁ、





もう






遅いよ＿＿









貴「…赤司くん＿＿」







彼を見た瞬間





涙が止まらなかった。

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