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黛side


あいつが去っていく後ろ姿を見送ってから、

俺はまだしばらく展望台にいた。




黛「いってこい、ね…」




本音を言うと、行ってほしくなかった。


本当は、


『行くな』と言いたかった。






けど


もしあいつを引き止めたら、

きっと泣かせてしまっていたと思うから。


後悔もさせてしまうと思うから。




それだけは、絶対にしたくない。



…そう思う俺は、お人好しだろうか。






プルプルプル



突然鳴り響く着信音に少し驚く。

取り出して画面を見ると、相手は実渕だった。




黛「…もしもし?」

実『黛さん?私だけど。』

黛「なんだ?」



実『…Aちゃんと、どうだったの?』



やっぱりそれか…




黛「…告って振られた。」

実『!!そう、だったの……ごめんなさい…。今はもう帰ったの?』

黛「別に謝ることじゃねーよ。…いや、赤司んとこ行った。」

実『えっ!…まさか、行かせたの…?』




実渕はこういうことになると本当に鋭いな。




黛「…あぁ。」

実『あぁって…なんで引き止めなかったのよ!』

黛「いいんだよ。…話はそれだけか?もう充電ないし切るぞ。」

実『あ、ちょっ…』





実渕が言いかけたところで通話終了のボタンを押す。







黛「…好きな女、泣かせたくねーんだよ。」





好きだった。



だからこそ、幸せになってほしい。



そばにいるのは俺じゃない。




けど、



あいつには笑顔でいてほしいから。







ふとガラス張りの外を見ると、


綺麗な純白の白い雪が降っていた_

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なみだうさぎ(プロフ) - Aimerさん» ありがとうございます!! (2016年7月29日 10時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
Aimer(プロフ) - 小説読みました!!すごく面白かったです。これからも楽しみにしてます。 (2016年7月10日 15時) (レス) id: 48157f820f (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆(まさかの偶然www) - なみだうさぎさん» wwwwそうですよねwwお気持ちお察しいたしますww← 大胆な赤司様も素敵…(真顔)←← (2016年5月28日 10時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - ☆wkn☆さん» お久しぶりです!私の方も書いててニヤついてしまいました笑笑 (2016年5月15日 20時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆ - 赤司いいいいい!!(*ノωノ)いきなり大胆になりやがって…!そんな子に育てた覚えはないぞ?!← あ、なみだうさぎさん!お久です(^^♪ (2016年5月12日 18時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よもぎ | 作成日時:2016年3月4日 18時

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