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赤司side
時刻は19:55。
待ち合わせの時間は20時だというのに、
予想以上に食事の時間が長引いてしまった。
メールで遅れると伝えなければ…
あいにくケータイは部屋にある。
そのため、こっそりと抜け出そうかと思ったが…
「赤司さん、本題の方に入ってもよろしいですかな。」
父「そうですな。…征十郎。」
赤「…はい。」
タイミングが悪く、婚約の話になってしまった。
…ここを乗り切るしかないか。
A、すまない。
少しだけ待っていてくれ。
「前からこういうような話はしていましたが、お互い都合があまり合わなく、決定とはいきませんでしたな。」
父「…はい。今日こうして食事やお話ができて光栄です。」
…早見は、まだか。
あいつのことだ。
失敗することはないだろう。
「…それでは、最終決定といきましょうか。
まずは麗華、どうだね?」
相手側の父親が、聞くまでもないだろうという顔で令嬢に尋ねた。
麗「私は、征十郎様とご結婚したいと考えております。」
そう、堂々たる笑顔で令嬢は言う。
父「…征十郎、お前も同じ意見だろう?」
俺は今日、初めて父に逆らうのか。
赤「…俺は、西園寺さんと結婚するつもりはありません。」
俺がそう言った途端、
辺りがしんと静まるのがわかった。
「はっはっは!冗談はよして…「冗談ではありません。」
周りの者達は信じられないという顔をしている。
…それもそうだ。
今ここで結婚を断るとは予想外の結末だろう。
時計をちらりと見ると、もうとっくに20時を過ぎていた。
一刻も早くここをでなければ…
そう思っていたその時―
コンコン
「失礼致します。」
やっと来たか。
赤「…遅いぞ、早見。」
いよいよ、最終決着だ。
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なみだうさぎ(プロフ) - Aimerさん» ありがとうございます!! (2016年7月29日 10時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
Aimer(プロフ) - 小説読みました!!すごく面白かったです。これからも楽しみにしてます。 (2016年7月10日 15時) (レス) id: 48157f820f (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆(まさかの偶然www) - なみだうさぎさん» wwwwそうですよねwwお気持ちお察しいたしますww← 大胆な赤司様も素敵…(真顔)←← (2016年5月28日 10時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - ☆wkn☆さん» お久しぶりです!私の方も書いててニヤついてしまいました笑笑 (2016年5月15日 20時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆ - 赤司いいいいい!!(*ノωノ)いきなり大胆になりやがって…!そんな子に育てた覚えはないぞ?!← あ、なみだうさぎさん!お久です(^^♪ (2016年5月12日 18時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎ | 作成日時:2016年3月4日 18時