検索窓
今日:9 hit、昨日:4 hit、合計:51,148 hit

false.120 ページ24

『好きだ』と伝えてくれた相手に、


『ごめんなさい』と言葉を返す。



今私は、改めてその辛さを実感した。




黛「…泣かなくていい。

おかげでちゃんとけじめつけられる。



…ありがとな。」



そう優しい声で言うと、頭に乗っていた大きな手が離れた。




貴「…っ…黛さん…」



辛いはずなのに。

どこまで優しい先輩なんだろう。





黛「これからもお前は俺の中で、アホでバカで鈍感な、後輩っつうより妹みたいな存在だ。


…わかったか?」



貴「…っ!…はい。」



前にも言われたその言葉。

今はあの時よりずっと、この言葉が暖かく感じる。







黛「…そんでお前、赤司んとこ行くんだろ?」




え…




貴「なんで知ってるんですか…?」


黛「…まぁ、勘だな。」




勘って…

勘でわかるとかすごすぎ…






黛「何時に行くんだ?」

貴「20時に待ち合わせなので…」



ふと時計を見ると、すでに19時50。

そろそろ行かなければ間に合わない。






黛「行ってこい。」




貴「黛さん…」






黛「…ただし、行くからにはちゃんと自分の気持ち伝えてこいよ?」




黛さんはお人好しなのかな?


もう、なにもかも優しすぎだよ。





貴「…っ…はい…!」




また溢れ出てきそうになる涙を堪えて、


私は大きな返事をした。





黛「…よし。なら、いってこい。」



貴「…いってきます。」







黛さんにお礼を言い、



私は彼が待つあの場所へ向った。

false.121→←false.119



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (134 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 赤司征十郎 , 洛山
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なみだうさぎ(プロフ) - Aimerさん» ありがとうございます!! (2016年7月29日 10時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
Aimer(プロフ) - 小説読みました!!すごく面白かったです。これからも楽しみにしてます。 (2016年7月10日 15時) (レス) id: 48157f820f (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆(まさかの偶然www) - なみだうさぎさん» wwwwそうですよねwwお気持ちお察しいたしますww← 大胆な赤司様も素敵…(真顔)←← (2016年5月28日 10時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)
なみだうさぎ(プロフ) - ☆wkn☆さん» お久しぶりです!私の方も書いててニヤついてしまいました笑笑 (2016年5月15日 20時) (レス) id: beb0875317 (このIDを非表示/違反報告)
☆wkn☆ - 赤司いいいいい!!(*ノωノ)いきなり大胆になりやがって…!そんな子に育てた覚えはないぞ?!← あ、なみだうさぎさん!お久です(^^♪ (2016年5月12日 18時) (レス) id: 741b238ec7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よもぎ | 作成日時:2016年3月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。