#189 莉「馬鹿は風邪ひかない...じゃ、ジェルさとみは絶対ひかねぇな」← ページ7
さとみside
『桃白さとみぃ！！』
「......っ...」
教室。1人座っているところでその声が耳に響く。
振り返らなくてもこちらを見る赤犬の姿が無いのは俺が1番分かっている。
...最近、幻聴を聞くのだ。
莉犬と出会った頃のアイツの声。
この辺を見渡してもアイツが居るはず無いのに。
居ないと分かれば次はこの前の言葉が脳裏をよぎる。
『.........何で......キスするの？』
「っ！！！」
頭を押さえ付け、机の上の数学の教科書に目を向ける。
「(...忘れろ、今は)」
＿＿あの時、莉犬...凄い傷付いた顔をしていた。
「(27日は中間テストだろうが、勉強しなきゃ)」
＿＿どうすればいいんだよ、俺
「(もう明明後日だ。勉強...勉強しないと)」
＿＿莉犬に嫌われたくない。
そこまで来たところで、ハッとする。
「(............あれ)」
俺......莉犬に嫌われたくないのか。
あぁ、そうか。そうなのか。
先生の話も聞かず上の空で俺は廊下の方を見つめた。
「(俺...莉犬の事大事なんだ、きっと)」
そう、友達として大事なだけ。
.........好きなんかじゃ、ない。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ころんside
10月25日。
るぅとくんの誕生日だというのに、僕は風邪をひいてしまっていた。
「おめでとー」と、LINEも出来ずじまい。
「っ......はぁ...」
今頃皆は3限目を終えたところだろうか。
母は「良かったわね、アンタが馬鹿じゃないって証明出来て」と阿呆な事を言ってどっかに出かけてった。
.........仕事、だっけ。
あぁ、仕事行くって言ってたな...そういやそんな事......。
「莉犬くん、仲直り出来るといいけど」
ボソリと誰も居ない部屋の中で呟く。
彼から今日2人で話すと伝えられていたのだ。
・
・
・
・
「.........今、何時？」
回らない頭で起き上がり、時計を探す。
右も左も分からない。
「ん......やだ......」
誰も居ない場所で1人。
それは、とても寂しかった。
「会いたいよ......る...とくん...」
「はい、会いに来ましたよ」
「...............」
誰も居ないはずだった。
誰も居ないはずの部屋。そこで僕以外の声が響いた。
僕の言葉を聞いて、返事した君は...
ボヤける視界の中...君の。
るぅとくんの優しい笑顔だけが目に焼き付いた。
「体調、大丈夫ですか？」
「...うん」
#190 さ「お粥って女子力高いな」→←#188 る「下っ端枠として生徒会メンバーが増えました！」
らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
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鈴音(プロフ) - はちみつ。さん» はちみつちゃん！！ボードで話してたけど！おひさ！！ボードで話してたけど！←あっりがとぉぉ！お楽しみに！！ (2021年1月17日 8時) (
レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青＆黄は永遠ですよね...(脳死) (2021年1月17日 8時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - すずちゃん！！！すき！！！I LOVE YOU！てか久しぶり！続編も楽しみにしてまぁぁぁあす！！ (2021年1月17日 8時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 鈴音さん» 有難う御座います！URL貼れるように、頑張ります！僕も青君と黄君は最推しです！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 844fa85ee9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青くんと黄くんは最推しなのでつい純粋に書いてしまいますw貼れる時に貼ってくれれば名前だけでも大丈夫ですよ！ (2021年1月10日 11時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音 | 作成日時：2020年7月19日 10時
