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#216 莉「前代未聞の事件!観客が気付かないのが不思議!!」← ページ34

るぅとside

「何やってるんですかころちゃん!」
「んー、ごめん。さとみくんの頼み」
「はぁっ!?」

首に付けたマイクが音を拾わないよう、小さい声でさとみくんに変装したころちゃんに声を掛けた。

「いっ...意味分かんない...」
「さとみくんさ、演技苦手じゃん?」
「...?は、はい」
「劇の直前に言われたんだよねー。「俺と入れ替われ」って」

はぁ...?

え、僕の相手は嫌だったって事ですか、それ。

少し嫌な顔をすると「あ、勘違いしないで」と苦笑する彼。

「さとみくん、るぅとくんの相手するのは全然良かったらしいんだけど...僕の願い、叶えてくれたんだ」

あぁ、嫌じゃなかったんだ。嫌われてないみたい、良かった...。

僕の心を読んだ彼の言葉に一安心しつつ、"願い"を聞き返した。

「......ね、がいって?」
「ずっと、言いたかった。」

紅い頬。

ズレたウイッグからはみ出る綺麗な青。

その綺麗な唇が微かに動く。

























「.........るぅとくん、好きだよ」






「_____________え」




ゆっくりと、時間が止まっていく感覚。

彼の笑顔が目に焼き付いた。

「な、に言って」
「とりあえず、劇終わらそっか」


彼の言葉で我に返り、急いでアドリブの言葉を頭の中でかき集めた。


「あ、そ..."そうなんだ、貴方私の事が好きなの?"」
「"うん、好きだよ"」
「っ..."へぇ"」
「"君は?「僕」の事好き?"」

違うよころちゃん...少年は「俺」が一人称なんだよっ...
このままじゃころちゃんと少年がぐちゃぐちゃになって白雪を演じれないじゃん...

「......"初めて会ったんだから好きも嫌いもないよ"」
「"あ、そっか。それもそうだよね"」

「(それで、「友達として始めよう」って言って?いい感じに完結させましょ...)」

彼へそうボソリと言い、ほっとしていると少年...いや、ころちゃんはニコリと笑った。

「なら、これから僕の事を好きになってよ」
「.........はっ?ちょっ」
「僕は君以外何も見えない。それこそ、ヤンデレになってしまう程に」
「な、何言ってるの...」
「けど君の事が大切だから、傷付けたくない。君に僕の独占欲は、ずっと隠してきた」

目を見張り、固まっていると彼の腕が僕の体を包み込む。

そこで、やっと気付く。

彼、厚底を履いている。

いつもよりは僕より小さいのに、今は僕より数cm高い。

「(...あ、僕の好きな匂い)」

落ち着く匂いが、緊張する僕の鼓動を収めてくれた。

#217 さ「ころんは厚底10cm盛ったらしい」→←#215 る「え?え?さとみくんは何処行ったの!?」


らっきーすとぷりめんばー!

るぅとくん&ジェルくん


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鈴音(プロフ) - はちみつ。さん» はちみつちゃん!!ボードで話してたけど!おひさ!!ボードで話してたけど!←あっりがとぉぉ!お楽しみに!! (2021年1月17日 8時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青&黄は永遠ですよね...(脳死) (2021年1月17日 8時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - すずちゃん!!!すき!!!I LOVE YOU!てか久しぶり!続編も楽しみにしてまぁぁぁあす!! (2021年1月17日 8時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 鈴音さん» 有難う御座います!URL貼れるように、頑張ります!僕も青君と黄君は最推しです! (2021年1月10日 22時) (レス) id: 844fa85ee9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青くんと黄くんは最推しなのでつい純粋に書いてしまいますw貼れる時に貼ってくれれば名前だけでも大丈夫ですよ! (2021年1月10日 11時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴音 | 作成日時:2020年7月19日 10時

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