#173 さ「何か...なーくんが1番純粋よな」 ページ38
莉犬side
「なーくんってさ」
「ん？」
「ジェルくんの事好きっていつ分かったの？」
「......え？」
「だから、"いつから好き"じゃなく、"いつ好きと分かったか"だよ」
「わ、分かったか...」
急に投げかけた質問になーくんは少し困った様子。
...さとみくんの家に2人で向かってる途中、気になった事を聞いてみたのだが。
「...急にごめん、困るよねそりゃ...」
「夏祭り」
「へ？」
「夏祭りで、好きって気付いた。」
「な、なつまっ...って......」
俺は言葉を失い、足を止める。
だって、あの日2人は何も無かったじゃん...
何で最近になって返事したの？
選挙とか、間の数週間...何を考えてたの？
「......驚くよね、そりゃあ」
1歩前にいたなーくんはこちらをくるりと振り返り、苦笑した。
「......あの時は、確証が無かった。考える時間が欲しかった...」
ジェルくんには悪い事したけど、と告げ俺に構う事無くまた歩き出す。
「＿＿＿っ確証って？」
「..................」
俺も急いで追いかけ、また彼の隣に並んだ。
何故、ここまでこの2人に入れ込むのか。
ここまで深入りしようとするのか。
野次馬感覚なのか、それとも。
『どーいたしましてっ！』
『莉真くん。頑張ったね』
「(......2人には幸せになって欲しいからかな)」
「............確証...」
俺が1人微笑むと今度はなーくんが足を止める。
「＿＿＿＿＿＿あ、待って。今も無い」←
「............は！？え？？」
「うんと、選挙で「あぁ、好き」って思って。
体育祭の日ころんに相談してる時に「これ本当だ」って確信して...それでOKしたの」
「え？え？...え？」
頭が痛くなる。え、確証とか無かったの？
間の数週間の意味は！？
「......でもさ」
止めたり、歩いたり、また止まって。
そんな事を繰り返しながら、俺達はさとみくんの家のすぐ近くまで来た。
「.........それでも、今は...」
「...............今は？」
少し笑ったと思えば、なーくんは俺の手を引いて走り出す。
「え、ちょっ......」
「大好きなんだ、ジェルくんの事！！」
走りながら彼を見上げると。
「......！！」
「えへへっ」
キラキラした瞳で俺を見つめ返す。
＿＿＿＿＿＿それは。
『友達になれると思うんだ』
『だって俺達似たもの同士だと思うから』
『......それに俺、赤崎くんの事大好きだから』
あの日、俺に向けた笑顔と同じくらい綺麗な目だった。
#174 こ「あー...感動...1章からのなーくんとは別人だよ...！」→←#172 莉「皆怒らせたっていうか...俺がキレてただけだけど」
らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
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鈴音 - はちみつ。さん» やば、一年越しに煽りコメ気づいちゃった......はちみつよりは変態じゃないわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！ (2022年10月1日 22時) (
レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - ひゃぁっほおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！すずちゃあああああああああああん！！！！！！へーーーー、んったい！！！！！！！ (2021年3月31日 15時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 返信ありがとうございます！ (2020年11月23日 12時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 2度目のコメントありがとうございます！ななジェルは可愛い！ですよね、ころんくんはヤンデレで良いと私も思いまs(( (2020年11月23日 9時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - ななジェル可愛いすぎません？ころちゃんはヤンデレでいいと思いまs(( (2020年11月22日 21時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音 | 作成日時：2020年5月30日 11時
