炭「七話だな!」 ページ8
教室に入ってあたしは自分の席に座る。
窓側の一番後ろなんて結構あたりの席だな。
炭治郎からはちょっと離れたけどすぐに…。
炭「A!」
『どうしたの?炭治郎。』
いつもの笑顔であたしの元に来る。
この優しい笑顔に、何度も【本当のあたしの姿】が出そうになった。
炭治郎は本当に優しい。
だからこそ、いつも以上に気をつけなきゃいけない。
バレてしまった後が…本当に怖くてたまらない。
炭「A、結構前に夜遅くに外にいなかったか?」
『どうしてそんなこと聞くの?』
はい。いました。
仕事帰りにマネージャーに送ってもらって降りたぐらいですかね。
炭「黒い車から誰かと話してる様子を見て…。」
はいビンゴー!炭治郎大当たりー!…なんて言えるわけないだろ、自分。
『あれね。友達の親が家の近くまで送ってくれてそれで雑談してたの。』
鮮明に言えば、午後12時に仕事を終えてマネージャーに家の近くまで送ってもらって、「明日は寝坊するな。したら仕事が増えると思っておけ。」なんて脅されてました。
炭「そうだったのか。でも夜遅くにはあんまり外を出歩いちゃいけないぞ?」
『分かった。ありがとう、心配してくれて。』
炭「どういたしまして!」
そしてにっこり笑う炭治郎にあたしは軽く微笑んだ。
炭治郎、あたしのマネージャーに言ってやれ。
もうちょっと言葉を選べって。←貴方もね。
うるさい。←すみません。
…ちょっと待って。
あたし、今炭治郎になにした?
……微笑んだ?
炭「今、Aが少し笑ってくれた!」
『いや!笑ってないっ!』
炭「嬉しいよ!Aが笑ってくれて!」
『だから聞いて!』
炭「Aの笑顔ってアイドルのAさんに似てるんだな!」
ギクッ!
『お世辞言ってもなにも出ないよ。』
炭「むっ。お世辞じゃないぞ。俺は本当に…。」
ピーンポーンパーンポーン
「入学式を行います。新入生の生徒はすぐに体育館に集まってください。」
ナイス!放送委員!
『ほらっ!炭治郎、行こう。』
炭「あ、あぁ。それにしても今日は記念日だな!善逸や伊之助にも…。」
『絶対ダメだからね!?』
炭治郎の天然!←Aが言わない!
ひっ!←え?
あ…。←……。
……。←……。
しばらくは黙ってて。←はい、黙っときます。
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絵宙(えそら) - え、マジかここで終わるんですか。まだ続きがあるのかと、恋実って正体バレたりと…いや面白いから良いんですがでも面白いからこそ続けて欲しいなと………ごめんなさい、ミシェルさん (2020年3月26日 0時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
木苺(プロフ) - 冨岡さんの冨が殆ど全部間違ってる気が、、、 (2020年3月20日 21時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミシェル | 作成日時:2020年1月13日 17時