善「三十二話だよぉぉぉ!」 ページ34
『…。』
善「…。」
『…善逸。』
善「嫌だ。」
『まだ何も言ってない。』
善「分かるよ。どうせ離れてでしょ。」
『後ろから引っ付かれても暑いだけ。』
善「離れないから。」
『はぁ…。』
二人三脚から帰ってきたらずっとこの状況。
周りの目を気にしたことはないのかこいつは。
まだ時間はあるけど午前の最終競技の障害物競走に出ないといけないんだけど。
善「まさか二人三脚の相手がパートナーなんて…。いや知らない男よりはマシだけどさ。」
『まさか二人三脚のことでふててるの?』
善「…だってぇAがぁ!」
なんであたしが悪いみたいになってんの。
でもこのままほっておいたらもっとふてるし。
…仕方ない。
『ごめん、善逸。そこまで落ちこまれたらあたし頑張れない。これからの障害物競走は個人で赤チームのために頑張りたいの。応援してくれる?』
善「応援します。めちゃくちゃ応援しますっ!」
『ありがとう。』
…本当に通じた。
善逸には申し訳ないけど炭治郎がもし困ったらこうすればいいってさっき教えてくれたんだよね。
『善逸はもう午前ないよね。最初の借り物競争からだよね。』
善「うん。簡単なものがいんだけど。」
『だね。』
善逸が背中から離れて競技を見ながら隣で話してたら後ろから会話が聞こえる。
「なぁあの二人。いっつも一緒にいるよな。」
「噂で聞いたら幼馴染らしいぜ。」
「いいなぁ〜。俺だったらあんな可愛い幼馴染いたらすぐに付き合うわ。」
…付き合うねぇ。
善「っ!おいおまえら…。」
『ねぇ君たち。』
あたしは善逸の肩を掴んで善逸を止めたら、あたしが男子二人に話しかける。
『さっきから聞いてたら好き勝手言ってくれるね。別に言ってくれても構わないけどそう言うのは聞こえないところで言ってくれない?』
「いや俺らは…。」
『ねぇ君たち障害物競走出る?』
「「は、はい。」」
『じゃあ障害物競走であたしに勝つことが出来たら君たちの言うこと一つ聞いてあげる。』
善「!?」
「「!?」」
『でもあたしが勝ったら……、
二度とあたし達の目の前に現れないで。』
きっとこの二人三年生だし会うこともないんだろうけど一様。
あたしは今やってる競技を見てあと二つあとに障害物競走が始まる。
最後にもう一度二人を見てあたしは入場場所に向かった。
善「A!何言ってんの!あんなこと言ってっ!」
『大丈夫。善逸が応援してくれたらあたし頑張れるから。』
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絵宙(えそら) - え、マジかここで終わるんですか。まだ続きがあるのかと、恋実って正体バレたりと…いや面白いから良いんですがでも面白いからこそ続けて欲しいなと………ごめんなさい、ミシェルさん (2020年3月26日 0時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
木苺(プロフ) - 冨岡さんの冨が殆ど全部間違ってる気が、、、 (2020年3月20日 21時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミシェル | 作成日時:2020年1月13日 17時