嘴「二十五話だぜ!」 ページ26
体育祭の開会式が終わって最初の競技は100m走。
『あたしか。頑張ってくるね。』
炭「あぁ!応援してる!」
栗「A頑張って。」
『うん。』
あたしは他にも同じ赤チームから応援の言葉を受け取って入場場所に行く。
確か善逸もいたよね。
足速いよね。昔から。
絶対に一度は陸上部から勧誘を受けるって言ってたなぁ。
ドンッ
『っ。あ、ごめんなさい。』
宇「いや、こっちを周りを見てなかっ。」
宇「『あ。』」
いつぞやの派手な先生じゃないですか。
確か高校の入学式で髪について富岡先生に捕まって視界に入ったこの派手な先生をおとりにして逃げたんだっけ。
だったらヤバイです☆
『…。』
宇「あっ!こら無言で逃げるな!!」
後ろを振り返ると物凄い速さで追いかけてくる派手先生。
いや、怖いって。
でも入場場所に行けば、ほら!たくさん人がいる!
それに善逸だっているし。
あたしは人混みの中に入りこんで善逸の背中に行ったら縮こまって隠れる。
善「えぇぇ!?なになにどうしたの!?Aってば大胆…。」
『あたしがいいって言うまでに喋ったらお昼のスイーツあげないから。』
善「…。」
黙りこんだ善逸の後ろから覗くと派手先生がキョロキョロ周りを見渡してる。
いやもうなにも知らない人が見たらただのイケメンかもしれないけどっ!
ほら、周りの女子の目がハートだよ!
でもあたしには恐怖でしかないよ!
派手先生はおそらく100m走を走るであろう女子に話しかけたら言う。
宇「ここら辺で派手な金髪した女子見なかったか?」
女子「え!?えっと…あっちに走って行きました!」
宇「あっちか。サンキュ。」
女子にニコッと笑うとあたしとは真反対の方向に走って行った。
あの子あの派手先生に褒めてもらいたくてとりあえず真反対の方向に指差したんだろうなぁ。
とりあえずラッキー。
派手先生の姿が見えなくなって、五秒。
『…喋っていいよ。』
善「いっ、一体どうしたの?」
『変なデカブツ派手男に追いかけられてた。』
善「うえっ!?大丈夫なの!?それ!」
『まぁ?』
とりあえず捕まらないようにていうか見つからないようにしなきゃ。
『…なに?』
善「なんかAからチョコのいい香りが。」
さっきからクンクン匂ってくる。
『チョコのスプレーかけてるから。』
善「なにそれ!」
クンクン、クンクン。
…〜っっ!!
『やめろ!離れて!』
とりあえず、ビンタしといた。
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絵宙(えそら) - え、マジかここで終わるんですか。まだ続きがあるのかと、恋実って正体バレたりと…いや面白いから良いんですがでも面白いからこそ続けて欲しいなと………ごめんなさい、ミシェルさん (2020年3月26日 0時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
木苺(プロフ) - 冨岡さんの冨が殆ど全部間違ってる気が、、、 (2020年3月20日 21時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミシェル | 作成日時:2020年1月13日 17時