富「……十二話。」 ページ13
スイーツも食べ終わってカフェから出た善逸は嬉しそうに笑った。
善「あ〜!美味しかった!」
『これで今日あった悪いこと気にしない?』
善「しないよっ!むしろ一週間は大丈夫!」
本当?
気分屋の善逸なら明日になればいつも通りに戻ってる気がするけど。
善「Aは?アルバイト?」
『うん。ごめん、送って行ってあげられなくて。』
善「あらやだAイケメン。そういう事は男が女の子に言う言葉なの!」
それはそうと乙女言葉になってるよ。
いつも注意する前に善逸気づいてなんか反省してるけどね。
なんの反省かは知らない。
ほら今だってブツブツ言ってるし。
『善逸?』
善「あ、ごめんごめん!じゃあ気をつけてね!」
『うん。また明日。』
あたしに背を向けて歩いていく善逸の背中をあたしは見えなくなるまで見つめる。
そして人混みで見えなくなったらあたしは駅に向かって歩き始めた。
今は一時。
…間に合うよね。
〜☆〜
ふぅ。
ギリギリセーフ。一時二十八分。
それにしてもマネージャーの姿が見えない。
一体どこに…。
無「おい。」
『っ!?無惨か。』
無「遅刻。」
『じゃない。間に合ってる。』
無「五分前行動しろっていつも言ってるだろ。」
肩に手が置かれて振り返ればそこにはマネージャーのワカメ頭…じゃなくて鬼舞辻無惨。
無惨は呆れたようにため息を吐いたら「とりあえず車に乗るぞ。」って言われて近くに止めてあった黒い車に乗った。
やっと”元に”戻れる。
『ふぅ。』
無「いつものおまえに戻ったか。」
運転席から振り返った無惨にあたしは閉じていた目をゆっくり開けた。
『うん。戻ったよ。』
そしてあたしは笑った。
無「まったく。面倒くさいことをしてるな。毎回毎回。もう学校の人にはバラしていいだろ。」
『ダメ!嫌だって言ったら嫌なの!』
無「ガキみたいに言うな。」
『ガキですから。』
ドヤ顔で言ったら顔に何か投げられた。
結構痛いんだけど…。
あたしの仕事、顔にあんまり怪我しちゃいけないって無惨が言ったんじゃん。
『イッタイなー!』
無「優しく投げたんだ。文句言うな。」
『このヤロー。』
でも顔に当たった物をよく見ればあたしの大好きなドーナツがたくさんっ!
『これっ!』
無「どうせ制服で来たという事は学校からそのまま来たんだろ。おまえの腹の足しにはなるだろ。」
『やったー!!無惨ありがとう!』
字数足りないので次行きます。
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絵宙(えそら) - え、マジかここで終わるんですか。まだ続きがあるのかと、恋実って正体バレたりと…いや面白いから良いんですがでも面白いからこそ続けて欲しいなと………ごめんなさい、ミシェルさん (2020年3月26日 0時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
木苺(プロフ) - 冨岡さんの冨が殆ど全部間違ってる気が、、、 (2020年3月20日 21時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミシェル | 作成日時:2020年1月13日 17時