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風が冷たくなり、生徒たちはマジカルシフト大会に向けての練習を始め始める頃。
フロイド先輩はあまり私の所に来なくなった。
最初こそ、飽きたのかなーとか楽だなーとか呑気に考えていたのだが、学校でも姿を見かけることがなかったので少し心配になってきた。
最近はマジフト選手の不審な怪我が相次いでいる。
フロイド先輩もマジフトの有力選手だったはず。
(怪我…とかしてたら…心配だし…………)
そう思い、ちらっと2年D組を覗く
ドアにピッタリ張り付いて中を覗いている1年生の私はおそらく目立っているのだろう。
めちゃめちゃみられる、いたたまれない、早く帰りたい。
(さくっと探してかえる…！えっと…いた)
教室後方の窓際の方でぼーっとしているフロイド先輩を見つける
遠くからこうして黙っている先輩はすごくかっこいい。と、思う。
見つけたはいいがどうしたらいいか分からず先輩を見つめていると、こっちに気づいたフロイド先輩が手を振ってくる。
「どったの？くらげちゃんが会いに来るなんて珍しーね」
「いや……えっと、あの、えーっと！」
(そうえばなんで来たのかの言い訳とか考えてなかった！)
(心配だったので…？は余りにも恥ずかしいし…？通りがかったから…は、不自然だし…………？)
慌てる私を見て、フロイド先輩がにこーっと笑う
「もしかして、俺に会いたくなっちゃったの？」
「っ…………」
顔が熱くなっているのが分かる。
(多分、今、私、顔、真っ赤だ)
おそらく真っ赤になっているであろう私を見てさらに笑みを深くした先輩は
「俺、今めっちゃ忙しいからぁ、また今度遊ぼーねぇ」
と私の頭を軽く叩き、教室へ戻っていった。
私は何故かぽわぽわする頭とハチャメチャな心拍数の心臓を抱え、教室に戻った。
その後、マジフト大会が終わり私とアズール先輩との契約が切れた。
フロイド先輩は私の元に来なくなった。
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みみみよ - ありがとうございます！続編作りましたー！ (2020年7月30日 22時) (
レス) id: 9263a3a9a9 (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - 凄く面白かったです！続きの話ですがみたいです！是非検討(？)してくれると嬉しいです！ (2020年6月18日 0時) (レス) id: 314a198c1c (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯 - 面白かったです…！私は続き見たいな、と思いました！(あくまで一読者の意見ですが…。)お身体に気をつけてください(*´∀｀*) (2020年6月8日 19時) (レス) id: 71646cf771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみよ | 作成日時：2020年5月4日 16時
